2025年6月のLIFULL HOME'S賃貸市場レポート: 賃料動向の最新情報

2025年6月のLIFULL HOME'S賃貸市場レポート

不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』が毎月発表するマーケットレポートでは、賃貸物件における掲載賃料や反響を基にした最新動向が示されています。2025年6月のレポートでは、特に首都圏と近畿圏のシングル向き及びファミリー向き賃貸物件において、過去最高の掲載賃料が記録されています。

シングル向き賃貸物件の動向

首都圏におけるシングル向け賃貸物件の平均掲載賃料は、2021年2月から始まった計測以来、84,399円に達しました。これは前年同月比で106.8%の増加を示しています。近畿圏でも60,647円と前年同月比105.4%の上昇が見られ、4カ月連続での最高値更新が続いています。特に注目すべきは、東京23区の平均賃料が117,259円、前年同月比113.5%と高い水準を記録したことです。

また、大阪市の中心から外れた区でも64,130円という高値を記録し、これは前年同月比で113.7%の増加を見せています。さらに、福岡市でも65,032円となり、前年から111.7%の増加を示し、地方都市での賃貸需要が高まっていることが裏付けられています。

ファミリー向き賃貸物件の動向

同様にファミリー向け賃貸物件においても、首都圏で138,476円という過去最高の平均賃料が記録され、前年同月比で107.7%の増加が確認されました。近畿圏では86,328円、前年同月比102.9%のアップとなりました。東京23区では235,048円（前年比111.6%）、福岡市では124,616円（前年比109.1%）と高騰しており、消費者が求める賃料は依然として上昇していますが、実際の反響賃料は掲載賃料には及んでいない状況です。

今後の展望

LIFULL HOME'Sのデータをもとにした賃貸市場の動向は、今後も注視が必要です。賃料の深刻な上昇が続く中、消費者の需要との乖離は、生活にどのような影響を及ぼすのか。また、物件供給が賃料の動向にどう影響するかについても、今後の分析が期待されます。データに基づいた住宅選びが求められる時代において、LIFULL HOME'Sは賃貸市場の変化をしっかりとキャッチアップし、ユーザーにとって必要な情報を提供し続けています。