高校生のための「ゼロからの金融教育プログラム」
2025年度の新たな金融教育プログラムが全国の高校で始まろうとしています。このプログラムは、株式会社BatonLinkとブロードマインド株式会社の連携によって実現したもので、将来の人生設計に役立つ金融知識を提供することを目的としています。
背景
昨今、2022年4月に成人年齢が引き下げられたことにより、高校生がクレジットカードや自動車保険を利用する機会が増加しています。このような環境の変化に伴い、学生たちが早期から金融リテラシーを獲得し、適切な情報収集や意思決定を行うことが求められるようになりました。
しかし、現在の高校の家庭科での金融教育は、基礎的な内容にとどまっているのが現状です。このため、生徒たちが実社会での応用を考えた深い学びを得るためには、さらなる教育の充実が必要とされています。そのようなニーズを基にして、新たに探究型の金融教育プログラムが企画されました。
プログラムの内容
このプログラムでは、金融の基礎を学びつつ、具体的な人生設計に結びつけた学びを提供します。
プログラムの特徴
1.
仮想人生体験: 生徒たちは、カードゲームを通じて仮想の人生を体験し、将来の選択肢やライフイベントをイメージすることで、計画や準備の重要性を学びます。
2.
実社会での金融知識の探究: 様々な金融リテラシーの基礎を学ぶだけでなく、お金がどのように社会に影響を与え、意思決定に関わるのかを探求します。
3.
未来へのシミュレーション: ライフプランシミュレーター「マネパス」を使い、自己の希望するキャリアやライフイベントを反映させながら、資金計画の重要性や改善策を学びます。
このプログラムは、生徒たちに金融に関する理解を深めさせるだけでなく、社会に出てからも活用できる実践的な力を育むことが目指されています。
募集要項
このプログラムは、首都圏と関西圏の合計3校で実施予定であり、高校のニーズに応じて内容や進め方が調整可能です。実施場所は、各校の教室や講堂などで行い、2025年2月18日から5月30日までの間、参加校を募集します。
応募方法については、専用の申し込みフォームを通じて必要事項を記入し、簡単に申し込むことができます。また、参加は先着順ではなく、応募があった学校から順次詳細な打ち合わせを進めるとのことです。
学校関係者へのメッセージ
ブロードマインド株式会社の長谷川シニアマネージャーは、少子高齢化や社会保険料の増加、物価上昇などが進む日本において、計画的な人生設計の重要性が高まっていると語ります。「私たちのプログラムは、生徒が未来について考える機会を提供し、具体的な人生設計を描く力を育てることを目的としています」と述べています。
このプログラムにより、高校生が主体的に未来を選択できる力を身につけられる稀有な機会を得ることができるのです。
まとめ
BatonLinkとブロードマインドの協力によって実現するこの「ゼロからの金融教育プログラム」は、高校生の金融リテラシーを高めるための重要な一歩と言えます。将来の選択肢を広げ、豊かな人生を設計するための力を養うこのプログラムに、ぜひ多くの高校生たちが参加してほしいと思います。