百瀬智宏 光と風
2024-06-28 16:55:13

写実の旗手、百瀬智宏の画業を網羅した初画集!光と風を感じる風景画の世界へ

光と風を閉じ込めて、自然の息吹を伝える - 画家、百瀬智宏の初画集



「風が吹き抜け、光は降りそそぎ、雪解けの冷たい水は流れ出す」。百瀬智宏の絵画は、まるで自然そのものがそこに存在しているかのような錯覚を覚えるほどの写実性と、風景の中に息づく生命を感じさせる力強さを兼ね備えています。

2024年6月18日に発売される画集『百瀬智宏画集 光と風の影』は、百瀬智宏の画業を網羅した初の作品集。2024年の新作から15歳の頃の作品まで、約50年にわたる百瀬智宏の歩みを、風景画を通してたどることができます。

懐かしさと新しさが共存する風景画



百瀬智宏が描く風景画は、どこか懐かしく、同時に新鮮な印象を与えてくれます。それは、アメリカの画家アンドリュー・ワイエスが描く風景画に通じるノスタルジックな世界観を持ちながら、そこに描かれるのは、現代の風景であり、百瀬智宏自身の感性によって再構築された風景です。

例えば、2024年制作の新作「氷面鏡」では、雪解け水が流れ出した冬の風景が描かれています。凍てつく大地と、そこに映る空の青、そしてかすかに残る雪の白。一見、静寂の世界のように思える風景ですが、そこに描かれているのは、生命が息づく冬の美しさです。

写真を超えた、風景の温度と湿度



百瀬智宏の風景画は、写真と見紛うほどの精細さを誇ります。しかし、そこには写真では捉えられない、風景の温度や湿度、そして画家の静かな息遣いを感じることができます。例えば、2000年制作の「遠雷」は、夕暮れの空に広がる雲を描いた作品です。写真では、ただの雲にしか見えないかもしれません。しかし、百瀬智宏の筆によって、雲の厚み、そしてそこに含まれる空気の重さが伝わってくるようです。

絵画を通して自然と対話する百瀬智宏



百瀬智宏は、作品を通して自然と対話していると言います。彼は、光や風を捉え、それを絵画という形で表現することで、自然の美しさを再認識し、同時に自身の存在意義を見出しているのでしょう。

百瀬智宏は自身の制作について、こう語っています。「光を描きたくて風を描きたくてひたすら1ミリにも満たない点だけを1日中描いている時もある。否が応でも自分と対峙することになる。孤独な作業でもある。しかしその孤独な時間や空間は嫌いではない。光が、風が、描けたとき、磨き続けていた石がまるで琥珀のように美しく輝き始めたかの様な喜びを覚える。わたしはアーティスト(芸術家)よりアルチザン(職人)になりたいのかもしれない。」

百瀬智宏は、アーティストでありながら、同時に職人としての精神を持ち合わせています。彼は、自然と向き合い、自身の感性と技術を駆使して、自然の美しさを描き出すことを生涯の仕事としています。

光と風を感じる、百瀬智宏の世界へ



百瀬智宏の画集『百瀬智宏画集 光と風の影』は、自然を愛するすべての人に贈る一冊です。百瀬智宏の作品を通して、自然の美しさ、そして生命の力強さを感じてみてください。


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