株式会社ミスミグループ本社は、機械部品調達に特化したAIプラットフォーム『meviy(メビー)』の機能を大幅に強化しました。2023年10月7日より、新たに切削加工分野における焼入れオプションが追加され、特に注目されているのが「真空焼入れ」、「高周波焼入れ」、そして「焼入れ硬度指定」です。これらにより、さまざまな製造ニーズに応じた部品調達が可能になり、顧客は具体的な要求に基づいて最適な焼入れ手法を選択できるようになります。
新たな焼入れ技術の導入
これまで『meviy』で対応していた焼入れ方法は「ズブ焼入れ」のみでした。しかし、顧客からは焼入れの硬度をカスタマイズしたい、耐摩耗性をさらに高めたいという多様な要望が寄せられていました。これを受けて、『meviy』の開発チームは新たな焼入れ方法を追加することにしたのです。
真空焼入れ
真空焼入れは、金属部品を真空環境で加熱し、急速に冷却することで金属の硬度と耐久性を向上させることができる熱処理方法です。この技術の最大の利点は、酸化や表面劣化を抑え、部品の表面がクリーンな状態を維持できる点です。これにより、特に精度が求められる部品では、より高い品質が保証されることになります。
高周波焼入れ
一方で、高周波焼入れは特定の部分だけを加熱して焼入れを行う方法で、強度や耐摩耗性が特に重要視される部位に適しています。この技術により、必要な部分だけを硬化させることが可能となり、材料全体が不要に硬化することを防ぎます。この柔軟性は、製造プロセスにおいて非常に重要で、時間とコストの双方を節約できます。
利用可能な機会の拡大
今回のサービス追加により、従来は調達できなかったタイプの部品やより高度な加工を行った部品の手配が可能となります。特に、駆動部品など、硬度と靭性が共に求められる部品には、これらの新しい技術が大きな利点をもたらします。顧客は、必要に応じてより多機能で高性能な部品を手に入れることができるようになります。
meviyの特徴
meviyは、機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIが即時に見積もりを行い、最短1日での出荷を実現するプラットフォームです。これにより、従来の部品調達時に比べ94%もの作業時間を削減し、顧客の業務効率を大幅に改善しています。また、meviyは、4年連続で国内シェアNo.1を勝ち取っており、第9回ものづくり日本大賞においても内閣総理大臣賞を受賞するなど、高い評価を受けています。
企業のビジョン
ミスミグループ本社は、製造業の生産性向上に貢献することを企業の使命としており、今後も必要な技術やサービスを継続的に開発し、グローバルな市場での競争力を高めていく方針です。事業の拡充を通じて、IA(インダストリアル・オートメーション)産業において、より大きな価値を提供することを目指しています。
詳細情報
ここのサービス詳細や新しく追加された焼入れサービスについての詳細は、meviyの公式サイトにアクセスすることで確認可能です。最新の技術を駆使して、顧客のニーズに応じた最適な部品調達を実現するmeviyの進化を、ぜひご自身で体験してみてください。
meviy公式サイト
新サービス情報