BAG MAKERS TOKYO ‘26 EXHIBITION : 伝統と革新の交差点
2026年1月30日、銀座 蔦屋書店のイベントスペースで開催された「BAG MAKERS TOKYO ‘26 EXHIBITION」のメディア発表会。このイベントは、東京の袋物製造業界が抱える現状や未来に焦点を当て、特に「BAG MAKERS TOKYO」というブランドの認知拡大を目的としていました。
BAG MAKERS TOKYOとは?
「BAG MAKERS TOKYO」は、東京都を主な拠点とする120社以上の袋物製造事業者からなる団体であり、2021年から東京都中小企業団体中央会の支援を受けて、東京のものづくりを活性化する活動を展開してきました。このたびの発表会では、東京の強力な技術力と、伝統的な工芸の価値をどのように現代に生かしていくかがテーマになりました。
構造的な課題に直面
特に江戸時代から続く東京の袋物産業は、後継者不足や市場の縮小といった課題に直面しています。発表会では、こうした問題に対処するために、伝統に根ざした技術力を持つ職人たちがどのように活躍できるかが議論されました。共産業ブランド「BAG MAKERS TOKYO」の設立は、各社の職人たちの強みを「器」として持ち寄ることで、業界全体の団結と成長を目指すものです。
トークセッションの内容
この場では、伊藤氏、秋元理事長、山縣事務局長が「伝統と革新の融合」というテーマでトークセッションを行い、参加者から大きな関心を集めました。山縣事務局長は、職人の高い技術にもかかわらず事業の継続が難しい現状について触れ、ブランドの力を利用して職人の技術を引き出すことが、今後の成功に繋がると述べました。
さらに、nendoの伊藤マネージングディレクターは、デザイン制作の重要性について語り、事前の議論がどれほどプロジェクトの根幹を支えたかを強調しました。最後に、秋元理事長が、職人の情熱が詰まったバッグを実際に触れて感じることが大切であるとし、品質の高さを直接伝える必要性を示しました。
新たなコラボレーション製品「MAQL」
発表会では、新作のコラボレーション製品「MAQL」が紹介されました。このバッグのコンセプトは「裏と表が曖昧なバッグ」であり、シンプルなデザインながらも、職人技が光る特別な一品となっています。生地の加工や革の裏返しによるロゴの反転など、細部にまでこだわりが感じられる製品がアピールされました。価格はハンドバッグが198,000円、チャームが66,000円(税込)です。
展示会の見どころ
「BAG MAKERS TOKYO ‘26 EXHIBITION」は、一般来場者が参加できる受注会も併設され、訪問者が実際に製品を手に取る機会が提供されました。約30点の認証製品が展示され、QRコードを用いて製品の背景や職人の想いを知ることができる仕組みも整えられていました。
この展示会を通じて、来場者は東京の袋物産業の豊かな歴史と、未来への希望を感じることができたはずです。新しいブランドの出現とその取り組みが業界全体に新風を巻き起こすことを期待しています。
BAG MAKERS TOKYOの意義
「BAG MAKERS TOKYO」は、職人の技術と情熱を次世代へ継承するために、製品認証制度やトレーサビリティシステムを導入しています。市場が縮小する中でも、価値ある製品を確実に届けることで、東京の製造業が抱える課題を一つずつ克服していく姿勢が評価されています。今後の展開が待たれます。