農業の新しいカタチ
2024-04-01 19:24:49

規格外農産物を活かした新しい商品開発への挑戦

規格外農産物を活かした新しい商品開発への挑戦



農業を支援しようとする姿勢は、地域を活性化させる大きな力となる。株式会社メディアサイトウは、「April Dream」に賛同し、テーマである「人と人・企業と企業」を繋げる活動に取り組んでいる。これは袖ケ浦市の川島農園との出会いから始まった。

川島農園の川島さんとの会話で、彼が80歳を超えていることを考えると、農業を続けられる期限は限られていることがわかる。合計5年ほど農業ができれば良いと聞いた私は、これまで借りていた畑に対して、感謝の意を表したいと思った。

地域の農家さんたちが抱える問題を聞く中で、特に目を引いたのが「規格外農作物」の活用。市場に出荷できない傷物やサイズ違いの野菜が無駄になっている実態に直面し、何か手を打たなければと感じた。その瞬間、思考が新たなアイデアへと向かった。SDGsに基づく新しい価値の創造が必要だと考え、規格外野菜や果物を使用した商品開発を目指すことになった。

最初のプロジェクトとして選んだのは、「間引きしたタカミメロン」を使ったリキュール作り。隣の木更津市には小規模からお酒を製造できる業者があり、そこでリキュールの制作が実現。お酒を作るつもりで始めたが、商品化の可能性を見出し、業務用酒類販売免許を取得。そして、リキュールやワインを販路に乗せることを目指し、新たな挑戦が続いている。

さらに、和風ジェラートの「おかじ」とのコラボによって、規格外の農作物を使ったアイスクリームを開発。クリエイティブな職人との出会いによって、2月にはにっぽんの宝物JAPAN大会で準グランプリを受賞し、8月には世界大会にも参加する予定だ。この成果は、地域の農作物を生かそうとする挑戦の賜物である。

昨年は、川島さんの畑を借りて新たに蕎麦作りに挑戦したが、夏の暑さで苦戦した。しかし、秋には見事な収穫を果たし、自身が育てた蕎麦をもとにした乾麺を販売したいと考えている。現在は、地元で採れた蕎麦をキッチンカーでイベント販売しており、地域への貢献を実現中だ。

「April Dream」は、企業が将来実現したいビジョンや夢を発信するためのプロジェクトであり、川島さんとの交流を通じて社会に貢献することができる。今後はさらに多くの農家と協力し、規格外農作物を活用した商品づくりに取り組んでいく。

田舎の魅力や可能性を広げ、地域を活性化させるために活動を続けている。最終的には、袖ケ浦市を起点に、東京都や神奈川県、埼玉県、茨城県にまで広げていきたいと考えている。全国の農家さんたちと手を取り合って、規格外農作物を有効に使い、各地で名物を生み出すことが目標だ。

私たちは、互いに想いや意見を交換し、同じ目標を持つ仲間と共に成長していきたいと強く願っている。「April Dream」の精神は、地域を越えた夢の実現を後押しするものであり、私たちの挑戦は続く。これからも農業の新しい可能性を信じ、共に歩んでいきたい。

会社情報

会社名
株式会社メディアサイトウ
住所
千葉県袖ケ浦市蔵波台4-11-13
電話番号
0438-71-7878

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