カリフォルニア・バークレーにオープンした和食にぴったりのNORIAワイナリー

2023年8月、カリフォルニア州バークレーのGilman地区に新たにオープンしたNORIAワインのアーバン・ワイナリーは、日本の伝統食である和食に合うワインを提供するという独自のコンセプトを持っています。

近年、アーバン・ワイナリーが世界中で注目を集めています。これまでのワイナリーは主にブドウ畑のある地域に設置されていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で訪問が難しくなり、都市部に拠点を持つアーバン・ワイナリーが地元の人々に愛される存在となりました。特にバークレーでは、多くのアーバン・ワイナリーが誕生しており、その中にNORIAワインが加わったことで、さらなる多様性が生まれました。

NORIAワインは2010年にスタートし、ナパ・バレーのワイナリーでブドウの仕入れを行いながら製造を進めてきました。しかし、さらなる成長を目指す中でアーバン・ワイナリーの建設を決定しました。約225平方メートルの倉庫を改装し、最新の醸造設備を整えたこのワイナリーでは、今後新たに導入されるブドウ農家から仕入れた原料を用いて、最大4,000ケースのワインを生産する予定です。

このワイナリーの特徴は、温かみのある和のデザインが取り入れられたテイスティングルームやイベントスペースです。訪れる人々には、リラックスした雰囲気の中で日本食とのペアリングを楽しんでもらえるよう配慮されています。特に入り口に飾られたNORIAのロゴが目を引き、来場者の期待を高めます。

NORIAのワインは、日本を拠点に活躍するワインメーカーである中村倫久によって厳選されたブドウを使用しており、ピノ・ノアールをはじめ、シャルドネやソーヴィニオン・ブランなど6種類がラインナップされています。近年では、全日空のファーストクラスやサンフランシスコ日本領事館でも提供された実績があります。特にシャルドネは、かつて亡くなった歌舞伎俳優中村勘三郎さんのお気に入りとして有名です。

「私たちのワインは、カリフォルニアの自然と日本の食文化が融合することで生まれる新しい体験を提供します。」と中村氏は語ります。これからもNORIAワインは、その哲学に基づいたワイン造りを続け、サンフランシスコ・ベイエリアのワイン文化の中心地を目指していきます。この新しい形態のワイナリーで開かれる試飲イベントに参加して、ぜひ自分の舌でその魅力を確かめてみてください。

NORIAワインの所在地は、サンフランシスコからベイブリッジを渡った後、Gilman Streetにある725番地です。アクセスも便利で、観光客はもちろん、地元のワイン愛好家にも訪れやすい立地です。提供されるワインは、すべて日本の食とのマッチングを意識したものが揃っており、食事の場をさらに特別なものにすることでしょう。今後の成長が期待されるNORIAワインに是非、足を運んでみてください。

営業時間は金曜日から日曜日の11時から18時までですが、事前の確認をおすすめします。問い合わせは、公式サイトまたはSNSからどうぞ。カリフォルニアの新しいワイン体験が、ここに待っています。