幻想的なあじさいの海を走る列車『夜のあじさい号』
今年の初夏、6月14日から30日までの17日間、箱根登山鉄道の観光列車『夜のあじさい号』が運行されます。こちらの列車は、約7,000株のあじさいが咲き誇る中を走り抜ける美しい旅を提供しており、特に夜間に実施されるライトアップはその魅力を一層引き立てます。
夜のあじさい号の魅力
この『夜のあじさい号』は、愛称として親しまれる「アジサイ電車」として親しまれており、沿線の美しいあじさいを楽しむための特別な列車です。全席指定の快適なクルージングを提供し、徐行や停車を繰り返しながら、乗客の皆様に存分にあじさいを堪能していただけます。
この列車の運行スタートは、ヒットした「アレグラ号」が担当します。10周年を迎え、なお一層多くの人々に愛される存在となっています。
運行詳細
夜のあじさい号の運行は箱根湯本駅から強羅駅間で行われます。しかし、途中駅での乗降はできないため、始発駅からの利用が必要です。また、運行時刻や座席券の発売については、公式ウェブサイト「箱根ナビ」にて確認が可能です。座席料金は大人500円、小児250円(片道)で、別途運賃が必要になります。
あじさいのライトアップ
さらに、あじさいのライトアップは6月13日から30日まで実施され、毎日18時30分から22時まで開催されます。この時間帯に照らされたあじさいの美しさは、通常の登山電車からでも楽しむことができるため、チェックしておく価値があります。
登山電車の特徴
箱根登山電車の沿線では、4時間以上の標高差を有し、箱根湯本駅から強羅駅までの間で、各地点で異なるあじさいの見頃を体感できることが大きな魅力となっています。
地元職員による丁寧な手入れがなされ、近年の鹿などによる食害対策や新品種の植栽も進められています。地元の美しい風景を守りつつ、観光に訪れる人々にその魅力を届けています。
営業の歴史
『夜のあじさい号』は1994年に運行を開始し、以来、多くの観光客に愛され続けています。箱根あじさい電車の歴史は1973年に遡り、自発的な植栽活動から始まりました。1985年にその名が一般に浸透し、2010年には神奈川県から観光大賞を受賞しました。
今年も、ぜひこの幻想的な体験をお楽しみください。運行に関する情報や問い合わせは、小田急箱根鉄道にて受け付けています。