アップカルの挑戦
2025-11-21 11:21:13
アップカルが挑む、北陸の就業課題解決の最前線
アップカルが挑む、北陸の就業課題解決の最前線
株式会社アップカルは、2025年11月14日、産学官連携のイベント「北陸マッチングハブ2025」に出展しました。このイベントは、国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)が主催し、大学、企業、自治体が連携して研究と事業の社会実装を加速するための交流の場です。
会場では、アップカルが提供する日本語コミュニケーションの課題をAI解析やHRダッシュボードにより可視化し、採用から育成、定着までを一貫して支援するアプローチが紹介されました。ブースでは、現場起点のデータを活用した生産性向上のユースケースが展示され、幅広い業種の参加者と活発な対話が行われ、大成功の手応えを感じていました。
現場の反応
特に石川県の自治体職員からは、強い共感の声が寄せられました。多くの外国人住民や就労者が存在し、農機メーカーの子会社での雇用が多い地域において、コミュニケーションの課題が顕在化しています。実際、コミュニケーションに困難を抱えている現場や、すぐに辞めてしまう問題に直面しているとの声が上がっていました。
その中で、アップカルの「KABETORI」プラットフォームによる母語原文、直訳、丁寧日本語の三層での情報保持と、面談での論点が明確になる可視化によって、課題を解決する手助けができるのではという期待が寄せられています。障害が多く、コミュニケーションに不安がある外国人材を効果的に活用したいという要望も強く、アップカルのアプローチに対して高い評価が得られました。
現在の構造的な問題
しかし、業界にはまだ乗り越えなければならない課題も多く存在しています。中でも一人の新規雇用に約60万円の初期コストがかかること、育成には2~3年を要すること、そしてその頃には転職されてしまうという厳しい現実が語られました。企業はせっかく育てた人材の投資回収が難しく、この構造を打破することが求められています。
アップカルは、現地育成とデータの可視化を駆使することで、企業にとって価値が還流する仕組みを提供しています。
アップカルの具体的な解決策
アップカルのアプローチは、主に次のような3つのポイントに分けられます。
1. 現地語学学校との連携:海外の語学学校と協力し、特化した授業を設計することで育成を効率化します。学生の能力と企業の要件を繋げ、ミスマッチリスクを軽減することを目指します。
2. データの可視化:KABETORIを用いて、母語原文、直訳、丁寧日本語の三層で誤解を防ぎます。さらに、週次ダッシュボードを通じて、感情や関係性の変化を把握し、早期に介入することが可能となります。
3. 人的資本のKPI運用:定着率や育成コストを見える化し、部署ごとの適性や改善施策を追跡可能にします。悪環境や不十分な運用による離職者を減少させることを目指しています。
未来の展望
ブースでは、採用の入り口から現場での対話、データの運用までを示し、イベントの参加者への具体的な導入ステップを提案しました。また、アップカルは、今後語学学校との連携クラスの拡充を図り、専門語彙の習得を促進する方針を示しています。
さらに、KABETORI の週次レポートとHRM ダッシュボードのテンプレートを業種別に提供し、地域の日本語教室を開催することで、さらなる早期介入の重要性を伝える活動も視野に入れています。
アップカルは、外国人就労者とのチームビルディングを通じて、採用から育成、定着までの流れをデータで管理し、西日本における人材課題の解決に貢献していく意向を示しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社アップカル
- 住所
- 電話番号
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