ジュゴン保護の挑戦
2016-01-29 14:00:01
KiiのIoTプラットフォームがフィリピンでジュゴン保護に寄与
KiiのIoTプラットフォームがジュゴン保護を支援
近年、Kii株式会社はフィリピンでのジュゴンの種の保護に貢献するプロジェクトを進めています。このプロジェクトは、KiiのIoTクラウドプラットフォームが「Smart Earth Network」と「Community Centered Conservation」との連携のもとで実施されており、地域コミュニティと協力してジュゴンの生息状況を把握することを目指しています。
ジュゴンは「海の牛」とも呼ばれる海洋哺乳類で、現在は国際自然保護連合(IUCN)によって危急種に指定されています。その生息数は減少しており、漁業活動や環境の悪化、密漁といった問題が深刻です。これらの脅威に対抗するために、Kiiは漁師にスマートフォンを手渡し、Ju-Gon(ジュゴン)に関するデータを収集しています。
市民科学プロジェクトの実施
Kiiはブスアンガ地域で、約30名の漁師とともに市民科学プロジェクトを展開しています。漁師たちは、Cherry Mobileから提供された基本機能を持つスマートフォンを用い、見かけたジュゴンの画像と位置情報をアプリを通じてKii Cloudにアップロードします。このシステムは、地域の人々が専門的な技術を持たなくてもデータを提供できる仕組みとなっています。
C3のクリス・プニアン氏は、「スマートフォンを使った監視は従来の方法に比べ、革新的でリーズナブルです」と述べ、今後の可能性を期待しています。特に、良好な情報をもたらすことで、将来的には他地域への展開も視野に入れており、希少種の保護活動に役立つとしています。
データ共有とコミュニティの参加
ジュゴンの監視によって得られるデータは、地点ごとの移動状況や生息地域の特定に役立ちます。この情報は、将来的には特定の保護区域を設計する助けになるとともに、他の自然保護活動家とも生成されたデータを共有し、地方政府との連携を深める予定です。
KiiのCEO、荒井真成氏は「私たちの技術がこうした重要なプロジェクトに役立てられることを嬉しく思います。持続可能な保護活動に貢献していきたい」と語ります。
自然保護のための革新
このプロジェクトは、単にジュゴンの生息数を記録することにとどまらず、自然保護に対する意義深いソリューションを提供するものです。新たなモバイル技術は、特に資源が限られた地域での自然保護活動のコストを抑え、より効率的な方法で情報を集める手助けとなります。これは、将来的にはさらに多くの魚種や野生動物の調査に応用される可能性があります。
フィリピンにおけるこの革新的な取り組みは、ジュゴンの保護という重要な目標に向かって小さな一歩を進めています。地域の漁師とテクノロジーが一つになり、持続可能な未来を築くための基盤が形成されつつあります。私たちもこの取り組みを応援し、地球環境の保全に寄与していく気概を持つべきでしょう。
会社情報
- 会社名
-
Kii株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂2-5-7
- 電話番号
-
03-4590-6107