近畿大学が取り入れる新たな生活支援サービス
近畿大学(本部:大阪府東大阪市、学長:松村 到)は、スマートな落とし物対応を実現するために、株式会社findが提供する「落とし物クラウドfind」を2025年2月3日から導入します。学生がLINEを通じて気軽に落とし物について問い合わせをし、その情報を迅速かつ正確に受け取ることができるこのサービスは、学校生活に新しい利便性をもたらすでしょう。
導入の背景
近畿大学東大阪キャンパスでは、月平均約600件の落とし物が報告されています。これらのものは事務室で管理され、職員が電話やメール、窓口での対応を行っていました。このような従来の方法では、問い合わせの手間や情報の伝達に時間がかかってしまうことがあり、学生にとってのストレス要因となっていました。
「落とし物クラウドfind」の導入によって、学生はLINEを通じて24時間いつでも簡単に情報を問い合わせることができるようになります。また、AI技術を使ったマッチング機能により、かつてないスピードで返却されることが期待されています。その結果、事務職員の業務負担も軽減され、より良い学生サービスへと繋がることでしょう。
サービスの内容と活用法
「落とし物クラウドfind」は、学生自身がLINEを利用して、落とし物についての情報を簡単に取得することができるシステムです。具体的には、近畿大学東大阪キャンパス内で拾得された落とし物を対象としており、問い合わせは専用のLINEアカウント(ID: @kindai-find)を通じて行います。サービスは2025年2月3日から開始され、オペレーターによる対応時間は全日9:00-22:00となっており、晩の新規問い合わせは翌日の9:00以降に対応することになります。
落とし物クラウドfindの特徴
このサービスは、ただの遺失物管理にとどまらず、返却率の向上や管理者の業務効率化を目指しています。また、ユーザーとのコミュニケーションや、場合によっては警察署との連携も行える「ワンストップサービス」を提供することが特徴です。鉄道会社や商業施設、テーマパークなど、多数の人が集まる場所で起こる落とし物の扱いを、より効率的に行うための環境整備を目指しているのです。
近畿大学の進取の精神
近畿大学は15学部49学科を擁する西日本最大の私立総合大学として、教育やサービスの面で常に先進的な取り組みを行っています。インターネット出願やキャッシュレス化、学内コミュニケーションツールの導入など、さまざまなICT(情報通信技術)に積極的に取り組んできた歴史があります。これらの取り組みは、学生の学びを支援するだけでなく、日常生活における便利さを提供することにも寄与しています。
結論
「落とし物クラウドfind」の導入は、近畿大学の学生にとって大きな利便性の向上をもたらすと同時に、効果的な管理システムを構築する重要な一歩と言えます。学校生活の中で起こる様々な問題をテクノロジーの力で解決し、学生の満足度を高める取り組みは、今後も目が離せません。私たちの生活は、ますます便利で快適になっていくことでしょう。