東京の音声体験
2021-12-02 10:00:14

東京の記憶を音声体験する新プロジェクト「GeoPossession」の魅力とは

新たなるサウンドアートの試み「GeoPossession」



2022年1月15日、アーティストコレクティブCŌEM(一般社団法人コエム)が、四次元的に東京の記憶を追体験できるサウンドアートプロジェクト「GeoPossession 声のトポス」を始動させました。このプロジェクトは、言語作品と呼応し合う形で東京を舞台にしたアート体験を提供することに焦点を当てています。

プロジェクトの概要と参加作家



「GeoPossession」には、14名の創作者が参加しています。詩人や小説家、劇作家、シンガーソングライターが名を連ねており、彼らは事前に特定の場所(トポス)で自身の作品を朗読することで、その土地に記憶を残す「奉納」を行います。これにより、トポスにおける作品は、作者の存在やその創作行為そのものとして記憶されます。

参加作家には、伊藤比呂美、管啓次郎、島田雅彦、松浦寿輝など、著名な文学者が含まれています。彼らの作品が、どのように東京の風景と繋がり、聴く者に新鮮な体験をもたらすのかが、プロジェクトの鍵です。

記憶を追体験する「トポス」とは



プロジェクトの一環として、特定のトポスで音声の記録が行われ、それが3D録音によって収められます。これにより、ただの音声ではなく、創作者の身体や声の「型」を再現し、場所ごとの空間的な響きまで記憶することができます。特に、この3D録音技術は、聴く者の五感を刺激し、彼らを異なる時間軸へと引き込みます。

音声が既に存在しない時間や作者の気配を呼び覚ます中で、聴く者はその場の情景と結びつき、記憶に新しい体験を付加していくことができます。

ジオポジショニングシステムの活用



本プロジェクトにおいて、拡張現実技術を活用したジオポジショニングシステム「Kalkul」が導入されています。これは、特定の場所に音声をマークし、その場所でのみ聞くことができるという画期的な仕組みです。これにより、時間と空間が交差する新たなアート体験が生まれました。

各トポスで作品を聞くためには、「Kalkul Aura」アプリを使用する必要があります。アプリ内のマップから対象の場所を探し、その地に辿り着けば、自動的に作品が再生されます。これにより、聴く側はただの観客ではなく、土地の記憶を体感する参与者としての位置づけになります。

ローンチイベント情報



「GeoPossession 声のトポス」のスタートを記念した徹底的なローンチイベントが2022年1月15日に象の鼻テラスで開催されます。プロジェクトの背後にある制作メンバーの解説や、参加作家による朗読パフォーマンスなど、多様な企画が用意されています。当日はメイキング映像の上映も行われ、参加者はその背後にある開発過程や思索を垣間見ることができるでしょう。

このイベントの参加者は、必ずスマートフォンとイヤフォンを持参する必要があります。事前にアプリをダウンロードしておくことで、現地での体験がスムーズに進むでしょう。

まとめ



「GeoPossession 声のトポス」は、東京の様々な場所で、文学とテクノロジーが交差した豊かな体験を提供する新しい試みです。東京を舞台にした記憶の追体験は、未来のアートの形として、新たな詩的感覚を呼び起こします。ぜひこの機会に、東京の隠れた魅力を見つけてみませんか?

会社情報

会社名
一般社団法人コエム
住所
東京都新宿区横寺町10−1赤堀マンション101号
電話番号

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