障がいのある求職者向けトレーニング事業成果報告会
特定非営利活動法人セルプセンター福岡が提案する「障がいのある求職者に向けた事前の業務トレーニングから就職を目指すモデル事業」の結果を発表する成果報告会が、2025年3月18日(火)に福岡市のアクロス福岡国際会議場で開催されます。この会は、1年間にわたる取り組みの集大成として位置づけられており、当日はARグラスの試用や事業で利用した業務マニュアルの限定公開といった参加特典も用意されています。
事業の趣旨と経緯
このプロジェクトは、日本財団と福岡県の支援を受け、障がいのある求職者の就職に向けた支援活動の一環としてスタートしました。目的は、求職者がスムーズに職業訓練を受けられる環境を整えることで、就職後の定着率を向上させることです。
参加企業には西日本鉄道株式会社(以下、西鉄)をはじめ、専門的な障がい者雇用支援を行う社会福祉法人さつき会や、総合人材会社の株式会社綜合キャリアトラストも含まれています。彼らの協力により、障がい者に特化した業務マニュアルやトレーニングプログラムが作成され、実践が行われてきました。
成果報告会の内容
本報告会は、以下の形式によって構成され、参加者同士が有意義に交流できる場を提供します。
- - 第一部:事業の概要や西鉄グループの取り組み、ARグラスの活用法についての報告。
- - 第二部:理論と実践を結ぶトークセッションを通じて、現場での障がい者雇用の実情や課題についての議論。
- - 第三部:事前トレーニングモデルの将来展望に関する考察。
- - 第四部:福岡労働局からの講演により、障がい者雇用に関する最新の法制度について紹介します。
特に注目されるのは、ARグラスの試用です。最新のデジタルテクノロジーを用いたトレーニングは、求職者だけでなく企業側にとっても新たな雇用の可能性を広げる試みであると考えられています。
事業の効果と今後の展望
事業が進む中で、参加した求職者からは、障がいを抱える自分でも業務に適応できるという自信を持てたという声が寄せられています。これにより、今後のトレーニングプログラムや支援活動に対する期待も高まっています。また、事業終了後も長期的に成果を追跡し、実際の雇用の定着状況を確認していくことで、継続的な改善に努める予定です。
この成果報告会は、障がいのある求職者に新たなチャンスを提供すると共に、企業にとっても重要なインサイトを得る場となるでしょう。参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です。興味のある方は、ぜひお早めにお申し込みください。