薩摩の大自然を味わう新たな拠点「山猫瓶詰研究所」
鹿児島県枕崎市の山奥に位置する築100年の旧郵便局が、新たに「山猫瓶詰研究所」として生まれ変わろうとしています。このレトロな雰囲気を持つ建物は、まるでアニメの世界から飛び出してきたかのような独自の魅力を持っており、訪れる人々に温かさと懐かしさを与えます。
地元の恵みを使用した創作料理
この旧郵便局が「山猫瓶詰研究所」として展開するのは、地元食材を用いた美味しい逸品の数々です。「山猫瓶詰研究所」では、南薩摩エリアの有機農家が育てた野菜や、日本最古のハーブ園である「開門山麓香料園」から取り入れた芳樟の香りを重視しています。これにより、豊かな味わいを生み出すピクルスを提供し、美味しさだけでなく身体にも優しい料理を目指しています。
また、枕崎の舞台となる鰹の出汁とドライトマトを組み合わせたピクルス液を作成し、旨味成分が融合し、深い味わいのピクルスを実現しました。これに加え、地域ならではの素材を使ったサツマイモのクリームブリュレなど、健康に配慮したスイーツも取り揃えています。
地域の未来を見据えた新たな取り組み
「山猫瓶詰研究所」では、イタリアでの料理経験を持つ若手シェフがメンバーとして加わっており、地域の若者たちとともに新しい働き方を追求しています。過疎化が進む中で、自然と共生しながら地域が持つ資源を活かしたビジネスモデルの構築を目指しています。提供されるのは店舗での販売にとどまらず、オンライン販売やお土産品店、近隣のホテルへの納品など、多岐に渡っています。
さらに、温かみのある山猫が待ち受けている特別な宿泊施設も用意されており、訪れた人々に独自の体験を提供する計画も進行中です。これにより、この山奥の静かな場所が新しい観光地としても注目されることでしょう。
新たな拠点の誕生背景
「築100年の旧郵便局が壊されてしまう」という悲しいニュースを受け、思わず建物を購入したいと連絡を取ったのが「山猫瓶詰研究所」の始まりです。企業理念である「今あるコトに一手間加え、それを誇り楽しみ人生を豊かにする」を胸に、鹿児島県阿久根市で築いた成功を基に、この新たなプロジェクトを推進することとなりました。すでに2017年には「イワシビル」という、ショップ・カフェと宿泊施設を含むリノベーションに成功しています。
文を読み進めるうちに感じるのは、全国どの地域でも「山猫瓶詰研究所」のような特色ある店舗を展開することで、旅をする人々がその土地の歴史や伝統を感じられる空間を提供したいという強い思いです。きっと、地方の活性化に寄与するプロジェクトになるでしょう。
クラウドファンディングの実施
「山猫瓶詰研究所」では、2022年1月28日から3月5日までクラウドファンディングを行い、地元の制作者とともに新たなスタートへ向けた支援を募りました。支援者数は89人、支援額は625,000円に達し、地域の期待が高まっています。
店舗情報
- - 店名: 山猫瓶詰研究所
- - 所在地: 鹿児島県枕崎市金山町722
- - 営業時間: 11:00~16:00(予定)
- - ウェブサイト: 山猫瓶詰研究所公式サイト
これまでの実績と新たな挑戦が融合し、山猫瓶詰研究所は地域の新しい象徴として、多くの人々を惹きつける場所となるでしょう。ぜひ、その目で、味わいを感じてみてはいかがでしょうか。