紛争下の子どもたちが伝えたい「平和」とは
2024年8月、東京都港区のユニセフハウスにて開催される特別企画展「Poems for Peace~平和の詩~」は、ウクライナや南スーダン、イエメンなどの地域に住む子どもたちが、戦争や紛争の中で抱える思いや平和の願いを詩として表現したものを紹介します。この展示は、子どもたちの言葉と共にその作者のポートレート写真や朗読動画が交えられており、観覧者はそれを通じて彼らの心の声に触れることができます。
詩に込められた思い
展示される作品は、「平和とは銃や爆弾のない世界」「平和とは悪夢を見ずに眠れること」といった、深い悲しみや希望を抱く若者たちの言葉で綴られています。14歳のナヤルンさんが語る平和の概念は、子どもたちがどれだけ長い間、日常の中で不安や恐怖と隣り合わせに生きているかを物語っています。彼らの言葉は、単なる想像ではなく、日々の生活の中で実感として感じ取られた宝物なのです。
企画展の魅力
「Poems for Peace」は、2020年にユニセフによって立ち上げられたプロジェクトで、世界中で紛争に巻き込まれた子どもたちに自らの思いや夢を詩で表現してもらう取り組みです。今回の企画展では、アフガニスタン、イエメン、イラク、ウクライナ、コンゴ民主共和国、ソマリア、マリ、南スーダンに住む8歳から20歳までの12人による作品を取り上げています。これらの詩は、彼らの勇気、希望、そして未来への期待が色濃く反映されています。
アクセス情報
ユニセフハウスは、JR及び京浜急行の品川駅から徒歩約7分の距離に位置しており、アクセスも良好です。開館時間は平日と第2・4土曜日の10:00から17:00までですが、日曜日や祝日、年末年始は閉館しています。ぜひ、訪れて素晴らしい展示を体験してください。
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ユニセフの使命
ユニセフ(国連児童基金)は、世界中の子どもたちの権利と健やかな成長を支援するために活動しています。彼らは、特に最も困難な状況に直面している子どもたちのための支援を強調し、世界中で具体的な行動を起こしています。本企画展を通じて、子どもたちの声を共有し、平和の重要性を再認識することが皆様にとって良い機会となります。ユニセフの活動は、個人や企業からの寄付によって支えられています。
日本ユニセフ協会の取り組み
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、ユニセフ国内委員会の一つとして日本で活動しています。ユニセフの活動の広報や募金、政策提言を行い、子どもたちの支援のために力を注いでいます。詳しい情報や寄付の方法は公式ウェブサイトをご覧ください。
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この「Poems for Peace~平和の詩~」の展示は、私たちが日常生活の中で忘れがちな「平和」について考える貴重な機会です。ぜひ、足を運んでいただき、これらの詩を通じて他者の経験や思いに触れてみてください。