新工場とマイクロニードル
2021-04-12 18:03:11

タクセル株式会社、医療用プラスチック成形新工場の発表とマイクロニードル技術の展開

タクセル株式会社、新工場竣工のお知らせ



栃木県栃木市に本社を置くタクセル株式会社が、医療用プラスチック部品の生産を強化するため、新たな工場を開設しました。この新工場は2021年4月9日に竣工し、今後は医療機器向けや理化学機器向けのプラスチック部品の生産拠点となります。

新工場の特徴


新設された工場は、クリーンルーム機能を完備した射出成形ラインと組立ラインを有しており、クリーンな環境下での生産が可能です。このクリーンルームはClass100,000規格に準拠しており、高品質の医療部品を求める市場のニーズに応えるための重要な設備です。敷地面積は30,507㎡、総床面積は18,717㎡という広大な施設では、効率的な生産体制が構築されています。

医療分野への強化


タクセルは、独自のヒート&クール成形技術(RHCM)を用いた微細成形技術を活用し、医療用途に特化した製品開発に力を注いでいます。特に注目を集めるのが、ヒアルロン酸などの薬剤を効率よく送り届けることが可能な中空型マイクロニードル(ホローマイクロニードル)です。針の長さは100μmから800μmと幅広く、無痛での注射や自己注射を実現する次世代技術として期待されています。

マイクロニードル技術の進化


特に医療用途向けに開発された700〜800μmのマイクロニードルは、従来の注射針に比べて劇的に短く、身体に対する負担を軽減できることから注目されています。美容目的での製品もすでに市場に出回っていますが、医療分野での活用が盛り込まれたこの技術により、タクセルは新たな医療ソリューションを提供しようとしています。

支援受けた技術開発


マイクロニードル技術の量産は、栃木県の「令和2年度戦略産業牽引企業支援補助金」の対象にもなっており、今回の新工場での量産体制が整備される予定です。この新たな取り組みにより、タクセル社は今後ますます成長を遂げ、国内外での競争力を強化していくことでしょう。

タクセルは、医療技術の進化を支える重要な企業として、今後も目が離せない存在です。新工場の稼働を通じて、多様な医療ニーズに応える製品を提供し、健康を支える技術開発を進めていくことが期待されます。

会社情報

会社名
タクセル株式会社
住所
栃木県栃木市西方町本郷600
電話番号
0282-92-0091

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