TISとセカンドサイトアナリティカ、AI不正検知サービスを提供
2026年1月28日、TIS株式会社とセカンドサイトアナリティカが、「AI不正検知サービス」の提供を開始することを発表しました。この新サービスは、AIエンジンを活用した画期的な不正検知モデルを搭載し、リアルタイムでの不正利用の検出やスコアリングを行います。
背景と必要性
近年、キャッシュレス決済の普及が進む中で、クレジットカードなどの不正利用が増加する一方です。一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、2024年のクレジットカード不正利用被害額は過去最高の555億円に達する見込みです。このような状況において、決済事業者には高度な不正検知と本人確認の強化が求められています。
現在の不正検知システムは、国際ブランドが提供する汎用的なものと、各社が独自に構築する高性能なものに二極化していますが、前者では精巧に進化する不正手口への対応が難しく、後者では導入コストが高騰するという課題が存在します。
このような背景から、より効果的な不正検知と運用負荷の軽減を両立できる新しい選択肢が求められている中、TISとセカンドサイトアナリティカがコラボレーションし、「AI不正検知サービス」の提供を開始することになりました。
サービスの概要
この新サービスは、従来のルールに基づく不正検知に加え、AIが取引リスクをスコアとして算出する機能を持っています。これにより、運用開始から最短8ヶ月以内での導入が可能となり、各事業者のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
特長
1.
AIスコアリング: 導入初期からAIによるスコアリングを活用し、ルールの最適化やメンテナンス負担を軽減します。
2.
マルチブランド対応: 複数の国際ブランドカードに関連する不正検知対策を統合できます。
3.
マルチテナント型サービス: 他社の不正利用情報を反映することで、より効果的な対策が可能になります。
4.
加盟店重視の対策: 特定の加盟店における不正利用リスクに対応し、クレジットマスターアタックへの対策も行います。
提供機能
- - スコアリング機能: 取引や加盟店ごとのリスクを算出し、そのスコアにより取引制限が可能です。
- - ルール機能: 不正取引を検知するためのルール設定や変更が可能。
- - リアルタイム照会: 取引に対する不正判定結果をリアルタイムで確認できます。
詳細な導入価格は個別見積もりで、興味がある方はTISの公式ウェブサイトからお問い合わせできます。
今後の展望
今後、クレジットカードやプリペイドカード、コード決済を扱う決済事業者への導入を進め、2027年度までに4社への導入を目指しています。さらには、2026年4月には大手プリペイド決済事業者への導入が決定しています。
企業情報
- - TIS株式会社: 金融から公共、流通サービス分野に至るまで幅広い業種で約3,000社と連携し、50年以上の経験を持つITサービス企業です。
- - セカンドサイトアナリティカ株式会社: AIとアナリティクスを基盤にしたサービスを提供する企業で、様々な業種向けに特化したプロダクトを開発しています。
この新たな「AI不正検知サービス」により、決済事業者の不正対策が強化されることが期待されます。今後の展開に目が離せません。