阪神タイガースの常深颯大投手、大学での成長とプロへの道筋を語る
2026年10月22日に行われたプロ野球ドラフト会議で、阪神タイガースから3位指名を受けた常深颯大投手。彼は大学4年間にわたり、硬式野球部での活動だけでなく、学業にも真剣に取り組み、優れた成績を収めてきました。入学当初はプロ野球を現実の目標とは考えていなかった彼ですが、様々な経験を通じて、ドラフト指名という目標を叶えるまでの道のりを振り返ります。
初めての大学生活と高い壁
常深投手の大学生活は、一言で表現するなら「驚きの連続」でした。入学当初、彼は「大学卒業後も社会人野球でプレーを続ける」という自らの思い描いていた未来に、憧れつつも、プロに対する夢を遠くに感じていました。高校時代にはそれなりの成果を残していた彼も、大学でのレベルの高さには圧倒されてしまったのです。特に、彼に強い影響を与えたのは、後輩となる選手たち、津田淳哉選手や林翔大選手との出会いでした。
初めてのキャッチボールで「怖い」と思うほどの球威を感じ、自身のレベルの低さを痛感します。「大学でも通用するだろう」との自信が一瞬で崩れ去り、「頑張らなくてはならない」という焦りを抱くことになるのです。
先輩とともに成長する環境
常深投手が大学で経験した重要な要素の一つは、ロールモデルとしての先輩たちの存在でした。毎日、時間が過ぎるのも忘れるほど長時間のトレーニングを続ける彼らの姿を間近で見たことで、自らも同じように努力し続ける必要があると実感したのです。特に彼は、練習の後の時間をも惜しまずに利用し、仲間とともに成長していく喜びを知るようになりました。
指導者から学ぶ姿勢
大学生活の中で出会った指導者たちも、常深投手に大きな影響を与えました。故・髙代延博前監督からはマウンドでの「余裕」を学び、平川隆亮監督からは身体の状態を見極める力を身につけ、藤谷洸介助監督からはプロの厳しい基準を教えられました。毎日地道に積み重ねる努力が大切であること、技術だけでなく、人としても一流になる姿勢を学ぶことで、彼は自らの成長に対する意識を高めていきました。
チャンスをつかむ瞬間
そして、3年次の秋、全国の有力な選手たちが集う代表候補合宿に参加することで、初めて自分がプロの選手になれるかもしれないという現実を感じました。「周りの選手と戦い、自分もやれると実感できたのが大きな転機でした」と振り返る常深投手。その後、彼は明確な目標を設定し、ドラフト上位指名を目指して努力を続けます。
日々の積み重ねが生んだ成功
「1日をしっかりやる」という彼の信念は、練習だけでなく、学業にも活かされていました。大学卒業に必要な単位を全て取得し、学業成績も優秀であった常深投手は、毎日の授業を大切にし、その日の学びを確実に自分のものにすることで、知識を深めていきました。そのため、彼は「充実感が好き」と語れるように、目の前のタスクに真摯に向き合ってきたのです。
未来への期待
2026年10月22日、常深投手の目指していたドラフト上位指名は、阪神タイガースからの3位という形で実現しました。入学時には考えられなかった未来が、今まさに現実のものとなった瞬間です。その瞬間の感動を振り返りながら、「楽しみしかない」と笑顔で語る彼の姿からは、これからの活躍への大きな期待が伺えます。目標とするのは40歳を過ぎてもプロの世界でプレーし続けること。
常深颯大投手の挑戦は始まったばかりですが、大学での4年間が彼のキャリアを支える重要な基盤となることは間違いありません。今後の成長にも目が離せません。