ナカムラロジスティクス、オムニソーター導入の成果
福岡に位置するナカムラロジスティクスが、冷凍食品物流の効率を極限まで引き上げるために、ロボット技術を活用した「オムニソーター」を導入しました。これは、導入から半年以上の間に、省人化の実現という目標を半分達成するもので、冷凍食品業界の注目を集めています。
導入の背景と必要性
ナカムラロジスティクスは、100年以上の歴史を誇る国際総合物流企業で、主に水産物を扱う冷凍食品に強みを持っています。急速に高まる冷凍食品の需要と、人手不足の問題が相まって、物流センターでのオペレーショナル・チャレンジが増えていました。特に、顧客からの多様な注文に応じた「バラ出荷」の増加は、従業員に大きな負担をかけていました。
寒冷な環境での作業や夜間勤務の身体的負担から、必要な人材を確保することも困難を極め、自動化の道を選択する決断がなされました。これにより、オムニソーターの導入が合意に至ったのです。
オムニソーターの特徴
オムニソーターは、独自の立体型仕分けロボットであり、省スペースでありながら、高速で自動的に仕分けを行うことが可能です。その設置も簡単で、貨物の量に応じて柔軟に設計変更ができるため、非常にカスタマイズしやすいのが特長です。日々異なる型やサイズの荷物に対応できるため、さまざまな業界で幅広く利用されている人気のロボットと言えます。
ナカムラロジスティクスでは、オムニソーターの導入によって、特に負荷の高い「バラ出荷」の効率化を実現し、静的に運用されている人々の労働環境の改善にもつながることを期待しています。
オムニソーター導入の成果について
最近公開されたインタビュー動画では、ナカムラロジスティクスがオムニソーターの運用から得た具体的な成果が詳しく紹介されています。運用開始から半年を経て、物流業務の生産性向上や、労働環境の改善にも寄与していることが分かります。この成果は、同様の課題を抱える他の食品物流事業者にとっても、非常に有益な情報となるでしょう。
今後の展望
特に注目すべきは、2024年10月に予定されている「オムニソーター食品モデル」の発売です。この新機能を備えたモデルは、食品業界に特化した改善がなされており、全国の食品卸事業者や物流センターにおいてさらなる導入が期待されます。これにより、人手不足解消や効率的な物流の実現が進むことでしょう。
企業情報
ナカムラロジスティクス
Roboware
Gaussy株式会社
ナカムラロジスティクスのオムニソーター導入は、単なる物流の効率化だけでなく、業界全体に新たな変革をもたらす可能性を秘めています。これは日本の冷凍食品物流業界にとって、計り知れない価値となるでしょう。