図書館を活用した学びの旅!自由研究コンクール受賞作品の魅力
2025年8月5日より、公益財団法人図書館振興財団が主催する「図書館を使った調べる学習コンクール」の2024年度受賞作品が発表され、特に文部科学大臣賞を受賞した3作品がその魅力を伝えています。これらの作品は、調べる楽しさを体感するだけでなく、子供たちが考えたことを広く共有する貴重な機会を提供しています。
受賞作品の概要
受賞した3つの作品は、どれも異なるテーマで取り組まれていますが、共通して「調べる過程」を重視しています。作品は以下の3つです。
1.
『「彦」にこめられたメッセージ』 - 作者:坂本 萌衣さん(埼玉県 三郷市立 新和小学校 2年生)
地元の地名「彦」に焦点を当て、由来や地域の歴史を探究した作品です。特に自然堤防の作成など、実際の体験を通して学んだ結果、災害地名が持つ先人からのメッセージについて考えさせられます。
2.
『青信号「あお」とよぶのに緑色?』 - 作者:鈴木 克磨さん(千葉県 袖ケ浦市立 平岡小学校 4年生)
身近なテーマ「青信号」の色について、独自の視点で調査を行いました。信号機の色の歴史や国際的な共通性に触れ、新たに提案したユニバーサルデザインの信号機は、全ての人に見やすい工夫がされています。
3.
『私の好きなお祭り妙見祭をみんなに広めたい!』 - 作者:宮﨑 ひなたさん(熊本県 熊本市立 川尻小学校 5年生)
祖母の地域で行われる妙見祭の魅力を広げたいという思いから始まりました。歴史を学ぶことで祭りの背景を理解し、情報を整理すると共に、今後の活動につなげるためのアイデアを提案しています。
作品かんたん紹介の意義
「作品かんたん紹介」は、各作品の研究過程をコンパクトにまとめ、疑問から始まり、調査、まとめに至る流れを一目で理解できる内容となっています。この形式により、他の子供たちも自分の興味を持って調べるきっかけになり、学びの楽しさを体感できるでしょう。過去の作品も公開されており、さらに学びの幅を広げる材料が整っています。
デジタルブックで詳細をチェック
今回の応募作品は、全て「デジタルブック」として全文公開されています。これにより誰でも気軽に受賞作品を読むことができ、オンライン上での学びが促進される仕組みとなっています。
図書館を使った調べる学習コンクール®とは
このコンクールは1997年から始まり、図書館の利用促進と学びのコミュニティ作りを目指して活動しています。テーマは自由で、子供たちが抱く疑問や興味をもとに、おのおのの調査方法や結果を作品としてまとめる新しい学びへの挑戦を促します。また、全員に参加賞が授与されるため、あらゆる年齢の参加が可能です。
コンクールの詳細な情報は、特設サイトにてご確認いただけます。図書館を通じて、子供たちが自ら探求し、自信を持って発言できる場を提供するこの取り組みは、未来の学びのスタイルを象徴するものとなっています。