寛永寺 四百年の歴史を彩る天井絵「叡嶽双龍」
東京・上野にそびえる寛永寺が、2025年に創建四百周年を迎えます。この記念すべき節目に、寛永寺の総本堂である根本中堂に奉納される天井絵「叡嶽双龍」が、松坂屋上野店で奉納前最後の一般公開を行うことが決まりました。
「叡嶽双龍」展の概要
この展覧会、正式名称は「東叡山寛永寺創建四百周年記念事業根本中堂天井絵『叡嶽双龍』展」となります。会期は2025年の1月22日から28日までの期間、松坂屋上野店の6階催事場で、毎日10時から19時まで一般公開されます。最終日である28日は17時で閉場します。
天井絵は日本画家の手塚雄二氏によって手掛けられ、約6メートル×12メートルという大きさで堂々たる存在感を誇ります。この作品は、寛永15(1638)年の当時の天井板に直接描かれ、古材を活かすことで「古」と「今」をつなげるという試みがされています。
歴代将軍の肖像画も特別公開
「叡嶽双龍」展だけでなく、通常は正月の二日間のみ公開される寛永寺秘蔵の歴代徳川将軍15名の肖像画も特別展示されます。寛永から令和までの400年にわたる歴史を体感できる素晴らしい機会です。
特別イベントとトークショー
さらに、この期間中には特別イベントも予定されています。1月25日(土)14時からは、寛永寺第32世貫主の浦井正明氏と東京藝術大学名誉教授の手塚雄二氏によるトークショーが開催されます。入場制限がかかる可能性があるため、参加希望の方は事前にスケジュールを確認しておいた方が良いでしょう。
寛永寺の歴史と未来
東叡山寛永寺は1625年、慈眼大師天海大僧正によって設立され、徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するための大寺院として知られています。今なお、江戸時代の文化や歴史を感じさせるその威容は、多くの人々に愛されています。四百周年記念事業は、この歴史を未来へとつなぐための重要な役割を果たすことでしょう。
是非、奉納前最後のこの貴重な展示を見逃さないようにしましょう。神秘的な龍の姿が描かれた天井絵を、間近で観賞できる絶好のチャンスです。