アートを媒介とした対話型鑑賞の新たな挑戦
京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センターが来る2025年度に向けて、対話型鑑賞ファシリテーション講座の受講生を募集します。この講座は、アート作品を通じたコミュニケーションを深めるためのプログラムで、参加者は作品を鑑賞しながらさまざまなスキルを身に付けることができます。
対話型鑑賞とは?
対話型鑑賞は、アートを鑑賞する際に観察力や思考力、コミュニケーションスキルを向上させることを目的とした教育プログラムです。鑑賞が初めての方でも無理なく楽しむことができ、さまざまな環境で実施されてきました。近年ではビジネスや医療など、多様な分野においてもその効果が期待されています。
講座の目的と内容
この講座では、対話型鑑賞の基礎理論や技術を体系的に学ぶことができます。具体的には、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の「Visual Thinking Curriculum(VTC)」や、その後改良された「Visual Thinking Strategies(VTS)」を活用し、実践を通じてスキルを磨きます。また、日本における鑑賞教育の第一人者、福 のり子名誉教授による「ACOP(Art Communication Project)」の手法も学べる貴重な機会です。
講座の実施概要
講座は2025年7月から2026年3月までの期間にわたって行われる予定です。全8日の講座に加え、ファシリテーションの練習会やSNSを利用したオンラインコミュニティも構成され、参加者同士の交流や情報共有を促進します。以下は実施スケジュールの概略です。
- - 第1部 ファシリテーターになるためのスキル:7月 5日・6日
- - 第2部 鑑賞を促すファシリテーション:9月 13日・14日
- - 第3部 対話型鑑賞上級編:11月 8日・9日
- - 第4部 ファシリテーション上級編:1月 10日・11日
各部は、週末の土曜日と日曜日に開催され、参加者が主体的に学び合う場となります。
参加条件と申し込み方法
参加希望者は、全8日の講座に必ず出席でき、定期練習会にも積極的に参加できる方に限ります。定員は25名とし、応募者が多数の場合は選考を行います。受講料は20万円(税込)で、申し込みはオンラインで受け付けています。申込締切は2025年5月11日です。
興味を持った方々には、ぜひこの機会にアートを通じて新たな学びを体験していただきたいと思います。対話型鑑賞の技術を身につけ、アートとコミュニケーションの架け橋となるファシリテーターを目指してみませんか?
詳しくは、京都芸術大学の公式ウェブサイトをご覧ください。