BIPROGYが新しい建物管理ソリューションを発表
BIPROGYは2023年10月に、建物や設備の管理業務の効率化を目指す新ソリューション、「中長期保全計画・予算実績管理ソリューション」の提供を開始しました。このソリューションは、施設やインフラの資産を良好な状態で維持し、ライフサイクルコストを最適化することを目的としています。
中長期保全計画とは
中長期保全計画は、建物やインフラの長期的な維持に必要な修繕や改修の計画を意味します。従来は、建物の管理会社やオーナーにとって、設備の耐用年数、点検記録、故障履歴などの情報は分散しており、実際の管理業務が煩雑でした。
このソリューションでは、自動作成される中長期保全計画を活用することにより、工程の優先順位を付けたり、工事実績のフィードバックを受けて計画の見直しを可能とします。これにより、業務の効率化を図りつつ、ライフサイクルコストの削減を実現することが可能です。
Archibusとの統合
BIPROGYは、施設管理に必要な情報を一元化し、施設の全体を可視化する「Archibus(アーキバス)」という統合型ワークプレイス管理システムを2018年から提供しています。今回の「中長期保全計画・予算実績管理ソリューション」は、このArchibusの拡張機能として株式会社アイスクウェアドが開発した中長期工事計画モジュールを利用して構築されています。
この組み合わせにより、管理者やオーナーは、必要な情報を迅速に抽出でき、年度予算計画の策定や工事管理においても効率的な作業が可能となります。
管理会社とオーナーのメリット
管理会社の利点
- - オーナーへの保全提案業務の効率化: 必要な情報を設備台帳から迅速に取り出せることで、提案業務がスムーズに行えます。
- - 過去の見積りや類似提案の整理: グラフや集計表を簡単に生成でき、オーナーに対して適切な提案が可能です。
建物オーナーの利点
- - 保全計画の自動策定: 設備リストや更新サイクルを設定するだけで、自動的に中長期保全計画を策定でき、予算計画が容易になります。
- - 進捗管理の効率化: 前倒しや先送りをバランスよく行い、工事管理も省力化可能です。
今後の展望
BIPROGYは今後もこの新ソリューションを通じて、建物管理の業務効率化に努め、建物設備の安全性向上を目指します。また、生活者が安心して設備や施設を利用できる社会の実現にも貢献していく考えです。
まとめ
建物や設備の管理業務に革命をもたらすBIPROGYの新ソリューションは、管理会社やオーナーにとって大きな価値を提供するでしょう。効率化された業務プロセスとライフサイクルコストの最適化により、資産価値の維持向上に寄与することが期待されます。