日比谷花壇とTOWINGの新たな試み
株式会社日比谷花壇と株式会社TOWINGが共同で進めるサステナブルな花生産。両社は2025年8月に業務提携を結び、高機能バイオ炭「宙炭」を活用したユリの栽培を開始しました。この取り組みの第一弾として、栃木県宇都宮市にある有限会社エフ・エフ・ヒライデが、生産したユリの販売が2026年3月2日(月)から行われます。
高機能バイオ炭「宙炭」とは?
宙炭はTOWINGが開発した、高機能バイオ炭であり、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の技術を採用しています。このバイオ炭は、土壌の健康を改善し、化学肥料の使用を削減しつつ、作物の品質向上にも寄与します。地域の未利用バイオマスを活用し、CO2の削減にも貢献しています。
花き業界の脱炭素化への挑戦
日本の花き業界は、特に加温栽培において化石燃料への依存が高いです。特に冬のユリやバラなどは、温室を維持するためにエネルギー消費が避けられず、その結果としてCO2が多く排出されています。また、化学肥料や廃棄資材の問題も抱えています。
宙炭の使用により、冬のユリ栽培においてCO2の排出量をオフセットできる可能性があります。宙炭を土壌に混ぜ込むことで、土壌が炭素を蓄積することが可能になります。この新たな栽培方法によって、カーボンフットプリントが改善されるのです。
ユリの品質と環境負荷の両立
日比谷花壇とTOWINGは、宙炭の効果を実証するため、エフ・エフ・ヒライデとともに実地での試験を行ってきました。これまでの実績により、ユリの高品質を保ちつつ、環境負荷を抑えることに成功しました。
生産者の声
エフ・エフ・ヒライデの代表取締役、平出賢司氏は、「宙炭を使用することで、土壌の環境を整えることができ、ユリの生育も促進されることを実感しています」とコメントしています。併せて、化学肥料の使用削減も期待できると述べています。
消費者への新たな価値提案
この取り組みは、花を手に取る消費者にも新しい価値を提供します。日比谷花壇の店舗でこのユリを選ぶことで、直接的に環境保護に貢献できるというメッセージが込められています。花の美しさを楽しむだけでなく、その選択が地球環境の保護に寄与できるのです。
今後、日比谷花壇とTOWINGは、他の花き業界でも宙炭の栽培モデルを拡大し、さらなるサステナブルな選択肢を提案していく予定です。営農のコストを環境への配慮へとシフトし、持続可能な循環型の社会に貢献することが目指されます。
販売概要
ユリの販売は、2026年3月2日から3月15日までの期間限定で、関東一部の店舗で行われます。各店舗の入荷日と販売期間は異なるため、事前の確認をお勧めします。
詳しくは日比谷花壇の公式ウェブサイトをご覧ください。