高槻の土人形展
2025-02-21 14:36:10

高槻市でひな祭りを彩る「節句を祝う土人形」展開催中

高槻市で「節句を祝う土人形」展が開催



高槻市立しろあと歴史館では、2023年2月22日(土)から6月1日(日)まで、特別展示「節句を祝う土人形」が行われています。これは、同館が所蔵する土人形を中心に、上巳の節句と端午の節句をテーマにした心温まる展示です。

展示には、全国各地で作られた様々なひな人形や武者人形が並び、来館者を迎えます。ひな祭りは、3月3日に祝われ、古くから身代わりの紙人形を使って穢れを祓う行事として始まりました。それがいまや、女児の成長を祝う年中行事へと変化し、多くの家庭でひな人形が飾られるようになりました。これに対し、5月5日の端午の節句は、男児の成長を祝う日として定着しました。

同館は、収集家から寄贈された約3万点の郷土玩具を所蔵しており、春の訪れを祝うこの時期に、毎年新たなテーマで展示を行っています。今年は特に、上巳の節句と端午の節句に因んだ約50点の土人形が展示され、展示品は高さ20から40センチメートルの多様なサイズ様々な色合いご覧いただけます。

展示される人形は、東北地方から九州地方まで、各地の独自の風俗や文化が反映されており、昭和後期に作られた鮮やかな人形から、戦前に作られた歴史を感じる人形もあわせて登場します。特に女雛の扇の持ち方によって、地域ごとの特徴が際立ちます。東北・北陸・山陰地方の女雛の多くは、胸の前に立てて持っているのに対し、東海・山陽・九州地方の女雛は右手で伏せて持つスタイルが一般的です。このような観察は、見た目の違いだけでなく、それぞれの地域の文化や縁起に対する思いを感じさせてくれます。

また、一部の展示品には製作者のユニークなアイデアも垣間見えます。例えば、秋田県の八橋人形の五人囃子の中には、横笛の代わりとしてアコーディオンを持っているものがあります。その一風変わったアプローチは、見応えも十分です。また、京都府の伏見人形では、退屈そうに寝そべっていたり、頬杖をついている3人仕丁の姿も印象的です。こうしたユーモアセンスや遊び心は、観る人々に楽しさをもたらしてくれるでしょう。

同館の学芸員は、「時代を越えて作られてきた土人形には、昔から変わらぬ健やかな日々を願う思いが込められています。この展示を通じて、新しい季節の訪れを感じていただけたら」と語ります。

展示概要


  • - 会期: 令和7年2月22日(土曜日)から6月1日(日曜日)
  • - 開館時間: 午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • - 休館日: 毎週月曜日(2月24日と5月5日は開館)、祝日の翌平日(2月25日、3月21日、4月30日、5月7日)
  • - 場所: しろあと歴史館(高槻市城内町1番7号)
  • - アクセス: 阪急高槻市駅から徒歩約10分、JR高槻駅から徒歩約15分(公共交通機関の利用を推奨)
  • - 観覧料: 無料

この機会にぜひ高槻市立しろあと歴史館へ足を運び、豊かな郷土の文化と歴史を感じながら、ひな人形の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。


画像1

画像2

会社情報

会社名
高槻市
住所
大阪府高槻市桃園町2番1号
電話番号
072-674-7111

関連リンク

サードペディア百科事典: 大阪府 高槻市 しろあと歴史館 土人形

Wiki3: 大阪府 高槻市 しろあと歴史館 土人形

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。