中古マンション価格動向 2024年4~6月
株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは、2024年第2四半期(4月~6月)の中古マンション価格に関する新たなデータを発表しました。当社は不動産ビッグデータとAIテクノロジーを駆使し、日本国内のマンションマーケットの動向を分析しています。
過去のデータを踏まえ、全国の主要エリアにおける中古マンションの価格動向を把握しました。特に注目すべきは大阪市で、この地域では前期(2024年1~3月)と比較して、約10%の価格上昇が見られました。
全体概要
2024年第2四半期の中古マンション価格は、前期比でマイナス9.6%からプラス4.5%まで変動しました。新築分譲時からの平均価格の騰落率は、マイナス4.9%からプラス10ポイントに達しています。この中で、東京23区と大阪市が特に価格の上昇が顕著なエリアとして浮かび上がりました。オールエリアにおいて、価格が上昇した地域としては特に大阪市が注目されています。
大阪市の2024年6月時点での平均価格は7,158万円であり、前期比プラス9.8%(プラス638万円)、前年同期比ではプラス21.4%(プラス1,263万円)という結果になりました。流通した住戸における、新築時からの平均騰落率もプラス59.5%という高い水準に達しています。
各エリアの詳細な動向
# 東京23区
東京23区では、平均価格が9,022万円で前期比プラス4.5%となりました。特に千代田区、中央区、港区、目黒区、渋谷区の6つの区では平均価格が1億円を上回っており、港区では新築分譲時からプラス108.2%の上昇を記録しています。
# 横浜市
横浜市では、神奈川区が平均価格8,969万円を記録。神奈川区の平均騰落率も81.4%と高水準であり、特に築年数の若いマンションにおいては価格上昇が見られます。
# 川崎市
川崎市中原区は7,930万円で前期比プラス54.1%と引き続き高い価格を維持。築年別では特に築11~15年の物件の騰落率が高いことがわかります。
# 大阪市
大阪市では、北区が最も高い平均価格9,000万円を記録しており、福島区や浪速区も70%を超える騰落率を示しています。これに対して、築年数が経過した場合には価格下落が顕著な傾向が見られました。
# 京都市
京都市は、新興の東山区が平均価格11,000万円を記録し、他の地域と比較しても高い水準にあります。
# 名古屋市
名古屋市では中村区が平均価格7,387万円と最も高く、同区内でも新築価格と比較して高騰が続いています。各エリアの築年別では、特に築6~10年の物件の価格が顕著に上昇しています。
まとめ
今回のデータにより、大阪市での中古マンション価格の上昇が特に目立つ結果が浮かび上がりました。その他の都市も含めて価格動向に影響を与える要因は多岐にわたり、今後も不動産市場の動向を注視する必要があります。これからのマーケット動向に影響を与える要因が何か、議論を続けていくことが重要です。タレント性の強い地域では、テクノロジーを取り入れた効率的なマーケティングもますます重要になってきます。
今後も株式会社マーキュリーリアルテックイノベーターは、データに基づいた情報を提供し続け、皆様に貴重な知見をお届けして参ります。