磯野義人氏受賞
2025-09-11 12:23:59

90歳の磯野義人氏が受賞!日本構造デザイン賞の名誉

磯野義人氏が90歳で受賞



2025年第20回日本構造デザイン賞において、磯野義人氏(90歳)が松井源吾特別賞を受賞しました。この栄えある表彰は、構造デザインの発展に貢献した功績を称えるもので、授賞式は9月5日、東京・千代田区の日建設計⽵橋オフィス・NSホールにて盛大に行われました。

磯野氏は太陽工業株式会社で長年にわたり技術本部長として活動し、巨大な膜面構造物や土木・物流資材の設計に従事していました。その経験は、特に1965年の旧東京スタジアム・アイススケート場から始まり、1970年の大阪万博アメリカ館の技術主任としても知られています。 舞台裏では、世界中の空間構造に関する研究を続ける中で、多くの技術者や建築家とのつながりを持ち、革新をもたらす重要な役割を果たしました。

日本構造デザイン賞の理念



日本構造デザイン賞は、故・松井源吾教授の退官を祝い1990年に設立された「松井源吾賞」を受け継ぐ形で、2006年に発足しました。主催する日本構造家倶楽部は、毎年、社会的・文化的に顕著な業績を持つ構造設計者を表彰しており、特に磯野氏のような長年にわたり構造デザインの発展に寄与した個人に授与される特別な栄誉なのです。

磯野氏の貢献



選考委員長の岡村仁氏は、磯野氏の受賞理由を以下のように語ります。「大阪万博におけるニューマチック構造の設計や、東京ドームの工事部長としての活躍は、日本の膜構造技術の象徴であり、特にその後の空間構造に関する啓蒙活動は貴重な成果だ。」

受賞コメントでは、磯野氏は90歳になってこのような名誉を受け取ることができたことに感謝し、彼に影響を与えた多くの人々へも敬意を表しました。これには、フライ・オットーやウォルター・バードといった著名な構造設計の専門家も含まれています。

磯野義人氏の略歴



磯野氏は1935年に千葉県銚子市で生まれ、1965年に太陽工業へ入社しました。その後、数々の著名な建築プロジェクトに関与し、技術力の向上に寄与しました。さらに彼の著作には「天幕─遊牧民と狩猟民のすまい─」や「空間構造」資料編などがあり、これらの資料は後進への指導に役立ってきました。

太陽工業の役割



太陽工業株式会社は、膜構造のリーディングカンパニーとして、経済性や施工性、デザイン性に優れた建築物の設計及び施工を行っています。企業の理念として「膜の無限の可能性を引き出し、お客様に感動を届ける」を掲げており、未来に向けた建築の可能性を広げています。

磯野氏の受賞は、単に個人の業績を称えるものであるだけでなく、日本の建築界全体の未来への希望とも言えるでしょう。これからも彼の功績が多くの人にインスピレーションを与え続けることを願っています。


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会社情報

会社名
太陽工業株式会社
住所
大阪府大阪市淀川区木川東4-8-4太陽工業本館
電話番号
06-6306-3033

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