伝統工芸を日常に取り込む「なな推しプロジェクト」を開始

七尾市の魅力を日常で体感！「なな推しプロジェクト」始動

石川県七尾市では、地域の伝統や特産を身近に感じることができる「なな推しプロジェクト」を2019年10月29日からスタートしました。この取り組みは、地域の魅力をさらに広め、地方創生を目指すものです。

地域の課題に立ち向かう

七尾市は、特産品や伝統工芸に恵まれた地域でありながら、これらの魅力を十分に伝えきれていないという現状があります。また、伝統工芸の需要が減少し、担い手不足も深刻な問題となっています。このような課題を克服するため、七尾街づくりセンター株式会社が中心となって、七尾市の魅力を日常の一部として体感できるアイデアを考案しました。

日常に寄り添う7つのアイデア

プロジェクトでは、生活者に馴染みやすい7つの生活道具のプロトタイプを提案しています。これらのアイデアは、地域の特産や伝統文化をテーマにしており、投票を通じて市民の意見も取り入れられています。具体的なアイデアは次のとおりです。

1. スマートカニカマ：七尾名物のカニカマを収めるリップリームのようなケースで、小腹が空いたときに手軽に取り出せます。
2. でか山お掃除ロボット：重要文化財に指定されている青柏祭の山車をイメージした掃除ロボットが、日常の掃除を楽しくします。
3. 牡蠣フォンケース：能登の牡蠣の殻を使用した耐久性に優れたスマホケースで、自然の音を感じることができます。
4. 七尾城そうめん流し：日本五大山城の一つを再現したそうめん流しで、歴史を感じながら食事を楽しめます。
5. ちび山カート：子どもたちが楽しめるレール式のミニロボットカーで、遊びながら地域文化を学べます。
6. 火祭り線香：能登島の火祭りをイメージした蚊取り線香で、伝統行事を身近に体感できます。
7. 積んで七尾城：難攻不落の七尾城を模したバランスブロックで、遊びながら地域の歴史を楽しめます。

投票で未来を作る

本プロジェクトは一般からの投票も受け付けており、参加者は特設サイトでシェアボタンを使ってお気に入りのアイデアをSNSで共有することができます。投票結果は2019年12月上旬に発表予定で、人気があったアイデアは商品化も検討されるとのことです。

この「なな推しプロジェクト」は、地域の魅力を伝える新たな試みとして、七尾市の経済活性化に貢献することを目指しています。地元の人々や関係者がこのプロジェクトを通じて七尾の伝統と文化を日常生活の中で感じ、楽しむことで、地域への愛着を深められることを期待しています。美味しい食品や手仕事の品々が生活の中に取り入れられ、七尾市がさらに愛される場所になることを願っています。