スーダン支援拡大
2024-12-04 16:31:20

スーダンでの緊急支援活動が拡大 - 食料支援が急務に

スーダンでの緊急支援活動が進行中



2023年11月22日、国連世界食糧計画(WFP)は、スーダン全土にわたる緊急支援の拡大を発表しました。この活動は、戦争によって孤立した地域に住む多くの人々に焦点を当て、彼らが直面している深刻な食料不安の解消に向けたものです。今回の支援により、何百万人もの人々への対応を強化することが期待されています。

WFPの支援物資を満載した700台以上のトラックが、スーダンの各地へ向かっています。特に、飢餓の「ホットスポット」として指定された14地域には、深刻な食料不足が見られ、迅速な支援が求められています。これらのトラックは、合計17,500トンに及ぶ食料を運ぶ予定であり、これは約150万人の人々に1ヶ月間の支援を提供するのに十分な量です。

これまでもWFPは、スーダン全土で毎月約200万人に食料を届けてきましたが、今回の支援規模の拡大により、さらなる支援を届けることが可能になる見込みです。

最初の支援物資を運ぶ車列は、飢餓が確認された北ダルフール州のザムザム避難民キャンプに到着しました。このキャンプへの支援は、今年8月以来初めてのことであり、現地住民にとっては待望の支援となります。さらに、他の孤立した地域に向けても追加の車列が続々と出発しており、支援の届く範囲が広がっています。

WFPの東アフリカ地域局局長であるローレン・ブケラ氏は、「孤立した地域に必要な食糧を届けるため、24時間体制で全力を尽くしています。私たちが運ぶのは食料だけではなく、危機に直面する人々の生命線です」と強調しました。また、国際社会からの継続的な支援が不可欠であると訴えました。

WFPによると、世界で最悪な状況にある「IPCフェーズ5(壊滅的な飢餓)」に直面している人々の約半数がスーダンにいるとされ、特に470万人の5歳未満の子どもや妊婦、授乳中の女性が急性栄養不良に苦しんでいます。このため、途切れることのない支援物資と国際的な支援が急務です。

特に北ダルフール州のザムザム避難民キャンプでは、州都エル・ファーシル周辺での戦闘や、雨季による道路不通の影響で数カ月間にわたって食料支援が行われていませんでしたが、今年8月以降、WFPはキャンプ内の10万人に対して食料支援を行いました。

2024年目標として、WFPはスーダンで700万人に対する支援を計画しており、年末までに800万人以上の最も深刻な飢餓に直面している人々を支援することを目指しています。


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