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カルチュア・エクスペリエンス株式会社設立

2023年10月1日、カルチュア・エクスペリエンス株式会社が始動しました。この新たな企業は、文化やエンターテインメントを提供するTSUTAYAのフランチャイズ事業と、卸事業を統合したもので、株式会社日販グループホールディングス（GHD）との共同プロジェクトです。出資比率は、日販GHDが51%、カルチュア・コンビニエンス・クラブ（CCC）が49%となっています。

背景と目的

この新会社の設立は、時代の変化を反映したものであり、特に「心の豊かさ」を重視する社会のニーズに応えることが目的です。社会的環境の変化に応じ、自分の好きなものとつながる「場」を提供したいという願いが込められています。また、TSUTAYAが新たな形の地域密着型書店へと進化し、人々が互いに交流する場を創出することを目指しています。その象徴とも言えるコーポレートスローガンは「好きが、生きる。」です。

事業内容

カルチュア・エクスペリエンスが手掛ける事業は以下の3つに大別されます。

1. TSUTAYAフランチャイズ事業

全国に展開するTSUTAYAのフランチャイズ展開を行い、商品選定や異なるエンターテイメント商材を一体化した流通戦略で、利用者の期待を超える品揃えを提供します。さらに、店舗粗利改善やサービスの改革を図ることで、新しい店舗モデルの創出へと取り組みます。そして、2023年10月2日には、共同仕入れを通じて書籍や雑誌の流通も拡充する予定です。

2. 商物流事業

主なターゲットはTSUTAYA店舗で、書籍や文具、エンターテイメント商品についての調達から販促施策の立案、在庫管理までを一手に担います。これにより、店舗の収益向上を実現することが期待されています。

3. 新規事業

地域に交流を生む新しい時代の体験型書店を中心に、ウェルネス事業やイベント・ポップアップなどの取り組みを進めます。これらの活動を通じて、地域コミュニティの活性化にも寄与することが目指されています。

ビジョンとメッセージ

新会社の設立を受けて、代表取締役会長の長豊光氏は、経済と文化、卸と小売、リアルとネットなど、相反する二つの価値観の調和を図ることが重要であると強調しています。今後は、TSUTAYAを中心にサステナブルな環境を構築し、地域住民の豊かな生活に貢献したいという強い意欲が示されています。

客観的評価

設立されたばかりのカルチュア・エクスペリエンス株式会社には多くの期待が寄せられています。コロナ禍の影響で書店業界は厳しい局面を迎えていますが、その中で地域密着型の体験を重視した新たな書店の形態がどのように展開されるのか、今後の動きから目が離せません。業界に新しい風をもたらすことができるのか、注目が集まります。

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