住友林業が発表した「サステナビリティレポート2025」
2023年4月30日、住友林業株式会社は、持続可能で豊かな社会の実現に向けた活動をまとめた「サステナビリティレポート2025」を自社のホームページで公開しました。このレポートは、投資家や広範なステークホルダーを対象に、同社グループのサステナビリティ活動を詳しく報告しています。
レポートの内容と目的
本レポートでは、住友林業が長期ビジョン「Mission TREEING 2030」に基づいて特定した9つの重要課題について、2024年度の実績や事業に関連した取り組みを紹介しています。また、2025年からスタートした中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase2」(2025~2027年)の目標の達成に向けた施策も盛り込まれています。特に、事業とESGの統合を図ることを基本方針に掲げ、各組織の数値目標を定めたサステナビリティ編も策定し、目標の達成に向けて取り組んでいる点が特徴的です。
長期ビジョンとESGへの取り組み
住友林業の長期ビジョン「Mission TREEING 2030」は、事業方針として「森と木の価値を最大限に生かした脱炭素とサーキュラーバイオエコノミーの確立」を掲げ、生物多様性の保全などネイチャーポジティブの実現に寄与する情報開示にも力を入れています。2024年度の報告では、TNFDの提言に基づいて自然への依存やその影響、リスクや機会をLEAPアプローチを用いて分析し、TCFDシナリオ分析を踏まえた横断的な課題とその対応策を提示しています。
ネイチャーポジティブな貢献の強化
2025年版では、自然関連課題への対応についての情報開示をさらに強化し、ネイチャーポジティブな貢献に向けた社内体制を整え、今後具体的な行動目標を設定・推進していく意思を表明しています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層深化させます。
レポートの概要
- - 対象期間: 2024年1月~2024年12月
- - 対象組織: 当社及び連結子会社、一部持分法適用会社
- - 公開方法: 住友林業のホームページ(リンク)にて
- - 第三者保証機関: KPMGあずさサステナビリティ株式会社
なお、詳細な情報が必要な方は、PDF版「サステナビリティレポート2025」を7月に公開予定です。また、冊子版として「サステナビリティ活動ハイライト」のダイジェスト版も同時期に発行予定です。
2023年は、SDGsの目標年である2030年を見据えた取り組みが求められる年でもあり、住友林業グループは、長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を推進し、企業価値の向上を目指していきます。今後もSDGsや社会的な期待に応えるため、持続可能な成長を実現し続けます。