初の日本開催となるロブロックスのイベント
2025年、日本の東京で行われたクリエイター向けイベント『Roblox Creator Series in Tokyo 2025』は、多くの日本のクリエイターやゲーム開発者、インフルエンサーが集まり、ロブロックスの創造的な側面と経済的効果について語り合う場となりました。
クリエイター文化の交流
本イベントでは、日本でのロブロックスの影響力を示すための様々なセッションが用意されていました。特に注目を集めたのは、開発者パネルディスカッションです。ここでは、有名クリエイターやIP(知的財産)ホルダーが集結し、各自がどのようにロブロックスを活用しているのかを披露しました。代表的な登壇者には、株式会社タカラトミーの羽柴健太氏やGeekOut株式会社の田中創一朗氏が名を連ね、彼らの経験や考え方を共有しました。さらに、ロブロックスのトップクリエイターであるJandel氏によるライブQ&Aセッションも行われ、参加者たちは新たな刺激を受け取りました。
また、このイベントに特別ゲストとして登場したのが、知名度の高いYouTuber・HIKAKIN氏です。彼の参加は、ロブロックスが国内外でのクリエイター文化にどれほど影響を与えているかを印象付けるものでした。
受賞者たちの功績
イベントの最後では、日本クリエイター表彰式が行われ、今年の受賞者たちが発表されました。最優秀エクスペリエンス部門には『顔から逃げるゲーム』を制作したmanato氏、最優秀UGCはAkusesa氏、インフルエンサーとしてはてきと氏が選ばれました。彼らの活躍は、ロブロックスのプラットフォームが持つ可能性を再認識させるものでした。
日本版経済効果報告書の発表
ここで注目すべきは、『Roblox Japan Economic Impact Report 2025』が発表されたことです。ロブロックスのチーフマーケティングオフィサー、ジェレット・ウェスト氏とチーフデザインオフィサー、加藤匡嗣氏が登壇し、この報告書がどのように日本のクリエイターエコノミーを支えているのかについて詳しく説明しました。この報告書によると、2012年から2024年にかけて、収益分配資格を得たクリエイターの数は415%も増加しており、収益の総額も78%増加したとのことです。
また、日本国内のデイリーアクティブユーザー数も120%成長しており、ロブロックスが日本市場でどれほど重要な役割を果たしているかを示すデータが出ています。特に興味深いのは、調査に参加したクリエイターの86%が、ロブロックスを通じて直接的な仕事のオファーを受けているという点です。これにより、多くのクリエイターが国際的な舞台で活躍する可能性が高まっています。
グローバルな影響力
2025年第3四半期時点で、ロブロックスのデイリーアクティブユーザー数は1億5,150万人に達し、全世界で396億時間以上も利用されています。このように急成長を遂げるロブロックスは、今後も日本のクリエイターエコノミーにおいて重要な役割を担っていくことでしょう。
ロブロックスはただのゲームプラットフォームではなく、世界中のユーザーに創造的な機会を提供する場となっています。日本のクリエイターたちがこの環境を活かして、さらなる成長を見せることが期待されます。
まとめ
『Roblox Creator Series in Tokyo 2025』は、日本のロブロックスコミュニティにとって、この上ない機会となりました。今後もこのようなイベントが開催され、クリエイターたちのつながりが広がることを祈っています。