イー・ラーニング研究所は、キャリア教育の一環として、ボードゲームを活用した支援を行っています。最近、大阪府と和歌山県の児童養護施設に対して、教育用ボードゲーム『子ども未来キャリア』を無償で提供し、体験会を開催しました。このプロジェクトは、公益社団法人JEOの「企業からの物品提供支援事業」に賛同する形で実施されたもので、2022年度から全国の児童養護施設や学童保育施設に向けて寄贈を進めています。
今回は、大阪の児童院と和歌山のつつじが丘学舎がその対象となりました。両施設では、キャリア教育の重要性は認識されているものの、既存の基礎学習に集中するために、なかなか実施ができないという現状がありました。特に現代の子どもたちはスマートフォンやタブレットに囲まれ、様々な情報に触れる機会が豊富ですが、その中にはデマやフェイクニュースも多く含まれています。このような環境において、いかに情報を適切に選び取るか、また論理的思考を促すことが大切です。
そこで、児童院では「情報推理ゲーム」を体験しました。このゲームを通じて、子どもたちは情報を多角的に捉え、考察する力を養うことを目指しました。体験の中で、参加した子どもたちは「みんなで取り組めるのが楽しかった」とか「意見が異なる中での話し合いが楽しかった」との声を聞かせてくれました。
また、つつじが丘学舎では小学生向けに「コミュニケーションゲーム」を実施。このゲームでは、高校生向けのソーシャルスキルトレーニングの範囲を広げ、小学生も楽しみながら社会で必要なスキルを学べるよう配慮されています。こちらでも、子どもたちはルールが分かりやすく、楽しげな様子で活動に取り組んでいる姿が見受けられました。
さらに、施設の従業員からも嬉しい反響があり、情報推理ゲームについては「普段は集中しづらい子どもたちが、集中して楽しんでいる姿に驚いた」との声が上がりました。コミュニケーションゲームに関しては「日常のコミュニケーションについて考える良い機会になった」との感想も寄せられました。
イー・ラーニング研究所では、今後も子どもたちがより自由な発想で学べる環境づくりを進めていく旨を伝えています。より多くの子どもたちが夢や目標を描けるようなサービスの展開を目指し、教育、社会、経済への貢献に努めていくでしょう。
『子ども未来キャリア』は、夢や目標を持つためのキャリア教育を促進する教材として、ボードゲームを活用した体験型の学習を提供しています。この教材は、子どもたちが楽しみながら主体的に学べる設計となっています。今後も全国各地での提供を続け、キャリア教育の普及を図っていきます。