建設業界の未来を探る！「施工管理チャンネル」オフ会の熱気と交流

2023年9月16日、東京の大手町KKRホテルにて、建設系YouTuberや関連するゲストたちが一堂に会し「施工管理チャンネル」のオフ会が開催されました。このオフ会には31人が参加し、それぞれの専門分野や役割を持つ建設業のプロたちが集まったことで、活発な議論と意見交換が行われました。

「施工管理チャンネル」は、株式会社ライズが運営し、2021年のスタート以来、登録者数は2万人を超え、投稿された動画は300本以上という人気を誇っています。このチャンネルは、施工管理のリアルな情報を発信し、若者に建設業界の魅力を伝えることを目的としています。メインコメンテーターを務める代表の岩井氏は、実務経験が豊富な専門家であり、彼の卓越した情報発信が同チャンネルの成功を支えています。

オフ会では、建設業界における深刻な課題の一つ、即ち人手不足について中心に議論が進められました。現在、日本全体の平均有効求人倍率が1.29倍であるのに対し、建設業界においては特に高く、最も高い職種では10倍に達しています。このため、2024年に施行される残業規制により、さらに人手不足が加速することが懸念されています。

このような背景から、オフ会参加者たちはそれぞれが直面している問題や、困難を克服すべく実施している取り組みについて意見を交わしました。例えば、業界全体で進められている「建設DX（デジタルトランスフォーメーション）」の取り組みが、現場にどのように浸透しているか、また人手不足への対策などについても熱心に討論が行われました。

また、異なる職種や専門分野から集まった参加者同士の交流の中で、新しいビジネスマッチングも生まれ、実務的にも有益な場として機能していたことが印象的でした。このようなオフ会が業界の活性化に貢献していることが、参加者たちの表情からも伺えました。

若者が活躍できる場としての建設業界

「施工管理チャンネル」は、建設業界に対する若者の関心を高めるために情報を発信するだけでなく、実際に若手人材の積極的な採用にも取り組んでいます。設立当初は技術者の派遣事業からスタートした株式会社ライズですが、10年前からは未経験者の正社員雇用を推進してきました。結果として、従業員数は100人足らずから700人近くに増加し、平均年齢も27歳という若い職場環境が形成されました。

参加者の一人は、「未経験として働く中で得た知識や経験は自分を成長させてくれる。これはどの現場に行っても役立ち、自信につながる」と語っており、若者たちが建設業界で活躍する場面を描いています。

さらに「施工管理チャンネル」は、建設業界の魅力を発信し続けており、今後も若い人たちに対してさまざまな情報を提供し続ける意向です。1級土木施工管理技士などの資格を持つ代表の岩井氏は、これからも業界の最新動向や施策に沿った内容で、より多くの若者に建設業界の魅力を伝えていくことを約束しています。

若者が集うこのオフ会は、業界の課題を直視しつつも、未来に向けた前向きな姿勢が印象的でした。建設業界の発展に向けて、一人ひとりの取り組みが今後さらに重要であることを再認識させられたイベントでした。