第41回日本栄養治療学会での発表
2026年2月13日(金)と14日(土)、神奈川県横浜市で開催された『第41回 日本栄養治療学会(JSPEN 2026)』において、750名以上の参加者が集まり、栄養に関する多様な研究成果が発表されました。中でも、ネスレ ヘルスサイエンスが発表した栄養補助飲料(無脂肪タイプ)に関する研究は、特に注目を集めました。
ネスレ ヘルスサイエンスの取り組み
ネスレ ヘルスサイエンスは、顧客のニーズに応えるため、科学的根拠に基づく栄養ソリューションを提供することを目指しています。同社は、栄養療法の発展に寄与するため、研究活動を続けています。今回の学会では、胃がんや食道がん、ロボット支援下膵切除術、集中治療室の外科術後患者への早期栄養補助に関する研究成果が示されました。
胃がん術後の栄養管理
一つ目は、胃がん手術を受けた患者に対する栄養補助飲料の影響についてです。この研究では、手術後の健康関連QOL(生活の質)や体重減少率に及ぼす影響を評価しました。152名の患者を対象に、栄養補助飲料を8週間にわたり最大400kcal摂取するグループと、栄養補助を行わない通常管理グループの比較を行いました。その結果、体重減少率は栄養補助を行ったグループが少ないことが分かりました。しかし、不眠や下痢などの症状も見られ、適切な摂取指導が必要とされています。
食道がん術前化学療法中の研究
次に、食道がん患者を対象にした研究では、術前化学療法中に栄養補助飲料を摂取することが術後の合併症を減少させる可能性が探られました。162名の患者が対象で、栄養補助飲料を400kcal摂取する群と通常食のみの群に分けられ、その後の体組成や術後合併症を比較しました。結果、栄養飲料を摂取していた患者では術後肺炎の発生が見られませんでした。
ロボット支援膵切除術
ロボット支援下膵切除術では、術後から退院まで栄養補助飲料を摂取した群について評価しました。この場合、術後の体重減少が抑制され、合併症や入院日数に違いが認められませんでしたが、早期の栄養管理の重要性が再確認されました。
集中治療室における栄養補助
集中治療室では、外科術後患者に早期経口栄養を開始した結果、重症合併症の発生率が低下する傾向が示されました。新たな栄養補助飲料を用いた結果、栄養開始までの時間が短縮され、入院期間もわずかに短縮されたとのことです。
まとめ
これらの研究から、栄養補助飲料の導入が術後患者の体重管理や合併症リスクの低減に寄与する可能性があることが示されました。今後も、ネスレ ヘルスサイエンスはさらなる研究を通じて、栄養の重要性を広めていくことでしょう。学会での発表を通じて、より多くの医療関係者が栄養管理の重要性を認識し、患者のQOL向上に繋がることが期待されています。