バーチャルクラゲ館の概要
2025年に開催予定の大阪・関西万博。この万博の目玉となるのが、大日本印刷が手掛ける「いのちの遊び場 クラゲ館」です。この展示はプロデューサーの中島さち子氏によって企画され、実際の展示だけでなく、バーチャル空間でも楽しめる内容となっています。昨今のデジタル化に伴い、物理的な場所に行かなくても体験できるという新しい形が注目されています。
バーチャルクラゲ館の特徴
1. オリジナル体験を提供
バーチャルクラゲ館は、物理的なクラゲ館と同じく、「プレイマウンテン」「バーチャル創造の木」「いのちの根っこ」といった三つの空間に分かれています。それぞれの空間では、遊ぶ楽しさと創造性を広げるために設計されており、リアルでは体験できないユニークな遊具が登場します。例えば、プレイマウンテンでは、まるで花火のように空高く飛ぶことができるアトラクションや、近づくと逃げる遊具が用意されており、バーチャルならではの楽しみが広がります。
2. 共創の場としての側面
このバーチャルクラゲ館は、「創造性の民主化」という理念に則り、制作過程から参加型のアプローチが採られています。特に、遊具のアイデアに関しては、一般から公募された300件以上のアイデアの中から選ばれた8つのアトラクションが実際に作られています。また、多くのクラゲが中島さち子氏の仲間たちによって描かれており、その素材が集まることで、共に育つ空間が実現しています。特に「バーチャル創造の木」は、オンライン上で寄せられたメッセージが具現化することで育っていくという、新しい展示の形を示しています。
DNPのビジョンと今後の展開
DNPは「未来のあたりまえをつくる。」というブランドステートメントを掲げており、多様性を尊重しながら新しい価値を見出そうとしています。この考え方に基づき、バーチャル空間とリアル空間を行き来する新たな体験を提供する「XRコミュニケーション®事業」を2021年より展開。今後は大阪・関西万博を通じて、展示や体験のノウハウを駆使し、教育支援や地域活性化、そして新たな美術鑑賞など、バーチャル体験を最大限に活用した価値の創出を目指します。
バーチャルクラゲ館は、単なる展示にとどまらず、来場者と共に成長する新しい形のアートスペースと言えるでしょう。技術とクリエイティブが融合したこの空間は、2025年の万博での体験をより豊かにし、未来への扉を開くことでしょう。バーチャルクラゲ館での新たな冒険にぜひご覧ください。