2025年春、愛知県豊田市に待望の複合福祉施設「SOUP TOWN」が誕生します。この施設は、介護・福祉事業を手掛ける株式会社SMIRINGによって運営され、高齢者から子どもまで多世代が共存し、支え合う地域づくりを目指しています。「SOUP TOWN」は、有料老人ホーム、看護小規模多機能型居宅介護(看多機)、訪問看護、就労継続支援B型(キッチンLABO)、放課後等デイサービス、駄菓子屋、工作室などが融合した、新しい形の福祉施設です。
スープタウン構想の背景
株式会社SMIRINGは、地域貢献を重視し、豊田市松平・下山地区をホームタウンとし、地域のつながりを強化することを目指しています。スープが冷めない距離感を大切にした「スープタウン構想」は、あたたかい暮らしを支えるための拠点を提供し、高齢者や障がいを抱える方々が地域と共に生きるための環境を整えます。地域の皆さんが住み続けたくなるような、温かみのある関係を築くための努力が「SOUP TOWN」では実施されます。
地域交流のハブとしての「スープ会議」
この計画の一環として、「スープ会議」も開催され、2021年からこれまでに40回以上の出席者を集め、地域住民との意見交換が行われてきました。参加者は介護や福祉の識者だけではなく、農家、ママさん、高校生、行政職員など多業種からの人々が集まり、どのように地域をより良くするかを共に考えています。この交流の場は、オープン後も継続される予定です。
クリエイティブな空間づくり
ナノメートルアーキテクチャとwithU architectsによって設計された「SOUP TOWN」は、訪れた人々が安心できる空間を提供します。特に、2階フロアは地域住民が気軽に訪れられるように配置され、多機能なスペースが設けられています。感情環境デザインを導入し、高齢者が心地よく過ごせるような配慮もされ、生活者の感情を豊かにする仕掛けを取り入れています。
自然を感じる造園デザイン
地域の自然を生かした造園デザインも特徴の一つです。里山の風景を手本にした庭は、住んでいる人々にけじめをもたらし、四季折々の変化を楽しむことができるよう配慮されています。これにより、地域に住む人々のつながりがさらに深まることが期待されています。
施設内覧会の開催
さらに、2025年2月には一般向けの内覧会が予定されています。この機会に「SOUP TOWN」を訪れることで、設置されるさまざまなサービスを直接体験できるチャンスです。施設機能の見学に加え、地域の伝統や文化を学ぶワークショップも行われる予定で、地域住民同士の交流を深めるきっかけとなることでしょう。
新たな福祉の拠点「SOUP TOWN」は、ただ介護サービスを提供するだけでなく、地域全体を巻き込むことで、豊田市の未来をより明るいものにしていくことが期待されています。これからの展開が楽しみですね。