Nexperiaが新たに車載規格に対応した小型MOSFETを発表
オランダに本社を構える半導体企業Nexperiaは、車載アプリケーション向けに小型のDFNパッケージに封止されたシングルおよびデュアル小信号MOSFETを新たにリリースしました。この新製品は、業界において急速に普及しているDFN1110D-3およびDFN1412-6パッケージに対応しており、車載規格に準拠しています。
新製品の特長
DFN1110D-3パッケージは、モジュール化と小型化を進める自動車産業において、重要な役割を果たしています。その優れた熱特性により、接合部から周囲環境までの熱抵抗(Rthj-s)は約50%減少し、フットプリントも最大80%削減されています。この結果、既存のリード付き製品(SOT23、SOT323など)に対する非常に有望な代替品として、依然として高まる車載市場のニーズに応えることができます。
さらに、DFN1110D-3パッケージには、低コストで自動光学検査(AOI)が可能なサイド・ウェッタブル・フランクも搭載しており、製品の信頼性向上にも寄与しています。このような新技術導入によって、Nexperiaは非常に競争力のある製品を市場に提供することができるのです。
豊富な製品ラインナップ
DFN1110D-3に封止されたバイポーラ・トランジスタを初めて発売してから5年以上が経過し、Nexperiaは現在、同パッケージに100種類以上、さらにはDFN1412-6パッケージにおいても43種類の製品を展開しています。このように、Nexperiaは業界最大の製品ラインナップを誇り、それに対する需要にも応えています。新たなリリースに伴い、Nexperiaは両パッケージでシングル及びデュアル小信号MOSFETを提供する唯一のサプライヤーとなりました。
Qポートフォリオの一部として
今回発表された新製品は、NexperiaのQポートフォリオの一環として位置付けられています。このQポートフォリオは、AEC-Q101などの既存の車載基準に準拠しつつ、将来的な要件にも対応できる高品質な製品を提供しています。さらに、このポートフォリオには10年以上の長期供給が保証された延長サービス・サポートも含まれています。
Nexperiaについて
Nexperiaは、自動車や産業用、モバイルからコンシューマ向けアプリケーションに至るまで幅広い電子機器に必要不可欠な半導体の開発・製造を行っています。欧州、アジア、米国に15,000人以上の従業員を擁し、年間出荷台数は1,000億個を超えています。Nexperiaは、高効率なプロセス、サイズ、消費電力、性能を提供することに注力しており、その結果、国際標準規格への適合を実現しています。
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