岡山市中心部で開催される国際現代美術展「岡山芸術交流2025」が、2025年9月26日から11月24日までの52日間、岡山城や後楽園周辺エリアを舞台に開催されることが決定しました。
今回のテーマは「青豆の公園」。アーティスティック・ディレクターには、映画や彫刻、ドローイングなど多岐にわたる表現で知られるフランス出身のフィリップ・パレーノ氏が就任し、世界中からアーティスト、音楽家、建築家、デザイナー、科学者、作家、思想家など30組の参加者が集結します。
パレーノ氏は、村上春樹の小説『1Q84』に登場する「青豆」という謎めいたキャラクターからインスピレーションを受け、現実と空想が交差する空間を創出し、参加者それぞれが独自の表現で新しい形を生み出すことを目指しています。
「青豆の公園」では、岡山の都市空間全体が、アート作品やパフォーマンスの舞台に。美術館やギャラリーにとどまらず、街のあらゆる場所が、視覚芸術、音楽、パフォーマンス、建築、デザイン、映画など、多様な芸術表現で満たされる予定です。
パレーノ氏は、この芸術交流を通じて、岡山の都市空間を現実と想像が自然に交わる場へと変貌させ、従来の芸術イベントの枠を超えた、新しい体験を提供したいと考えています。
参加ゲストには、フランスの映像作家ニコラ・ベッカー、アメリカの作曲家ホリー・ハーンダン、イギリスの現代美術家リアム・ギリック、日本の元サッカー選手の中田英寿など、多岐にわたる分野から著名なアーティストやクリエイターが集結しています。
「岡山芸術交流2025」では、日中だけでなく夜間もイベントが開催され、岡山の街全体が活気に満ち溢れる予定です。参加者は、作品鑑賞だけでなく、街歩きやパフォーマンス、ワークショップなど、さまざまな方法で「青豆の公園」の世界に触れることができます。
「青豆の公園」は、単なる展覧会ではなく、街全体が参加するアートプロジェクトとして、岡山に新たな文化と活気を呼び込むことが期待されています。