新作コレクション「kei」を発表する飛騨の家具フェスティバル
2025年7月、岐阜県高山市で「飛騨の家具フェスティバル」が開催されます。このイベントは、長い歴史を持つ日本有数の家具産地、飛騨高山における技術や伝統を称える場として知られています。そして今年の見どころは、プロダクトデザイナー熊野亘氏による新作家具コレクション「kei」です。
会期は2025年7月2日から7月6日までの5日間。高山の森と共生する理念を基に、クリの木を使用した12アイテムの家具が披露されます。「kei」は、木の美しさと自然の息吹を感じることができるデザインが特徴で、熟練の職人が手間暇をかけて仕上げた作品です。
イベントの概要
会場はHIDA高山店の森と暮らしの編集室で、毎日10:00から18:00まで開放されます。アクセスはJR高山駅から徒歩15分、駐車場も完備されています。また、同期間中には、飛騨・世界生活文化センターにて「FLOOATと考える“つながり”の形」と題した展示も行われます。こちらは、先日行われたORGATEC TOKYO Awardsで準グランプリを受賞した際の提案に「kei」を取り入れた新バージョンです。会場は毎日レイアウトを変え、様々な「つながり」を表現していく予定です。
トークイベント
さらに、7月6日には特別トークイベントも予定されています。熊野氏自身が「kei」のデザイン過程やその背後にある思いについて語ります。家具が持つ魅力や、デザインと技術がどう交わるかを直接聞ける貴重な機会となっています。
「kei」の魅力
「kei」は、家具の素材として選ばれたクリの木が、長い時間をかけて育まれた美しい表情を感じさせる作品です。木の節や年輪を通じて、自然の循環やその中で育まれたクラフトマンシップが、家具を介して伝わってきます。また、家具は単なる道具ではなく、生活の一部として、人々の日常に寄り添う存在です。
このコレクションでは、ダイニングチェアやリビングのソファなど、生活空間での利用が想定されたアイテムを揃えており、全12アイテムが展開されます。デザインに至るまでは多くの人々との協力があったとも熊野氏は語ります。
飛騨の家具フェスティバルの意義
飛騨の家具フェスティバルは、ただの展示会ではなく、技術を支える職人たちの思い、そしてその伝統を現代に活かすことが目的とされています。今年のテーマは「伝統を活かす ~匠の遺伝子~」で、飛騨地域の新作家具が集まるだけでなく、さまざまなアクティビティやトークショーも行われ、来場者に新たなインスピレーションを与えることを目指しています。
2025年の夏、ぜひ高山を訪れ、「kei」を通じて新しい家具の世界を体感してみてはいかがでしょうか?