ゼロボード、ESG情報ソリューション「Dataseed」を買収し、サステナビリティ経営支援を強化
企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボードは、ESG経営高度化のためのデータ収集・分析・改善支援ソリューション「Dataseed」を提供する株式会社Dataseedの事業を買収したことを発表した。
ゼロボードは、2024年7月1日付で「Dataseed」の事業譲渡を受け、同社のサービスとして継続的に開発・提供していく。これにより、サステナビリティ経営支援を強化し、顧客企業のESG情報管理をサポートしていく。
背景と目的
近年、企業のESG情報開示に対するニーズが高まっている。政府が2050年カーボンニュートラル社会実現を目指し、企業のGHG排出量や気候関連財務情報の開示ルールが確立されつつある一方、多くの企業はESGデータ収集の煩雑さに苦労している。
ゼロボードは、2021年にGHG排出量算定・可視化クラウドサービス「Zeroboard」を上市し、企業の脱炭素化を支援してきた。今回のDataseed買収は、ESG情報収集・分析の領域を強化し、顧客企業の包括的なサステナビリティ経営を支援するために行われた。
「Dataseed」について
「Dataseed」は、ESG経営高度化のためのデータ収集・分析・改善支援ソリューションである。収集したデータを分析し、経営戦略に活用することで、企業のESG経営をより効果的に推進することを可能にする。
今後の展望
ゼロボードは、「Dataseed」を「Zeroboard Sustainability Platform」に統合し、ESG情報一元化ソリューションとして提供していく。さらに、Dataseed社の全社員をゼロボードに迎え入れ、組織力の強化を図る。
今回の事業統合によって、ゼロボードは、ESG情報管理の専門知識を強化し、顧客企業に包括的なサステナビリティ経営支援を提供していくことを目指している。
各社のコメント
ゼロボード代表取締役 渡慶次道隆
「Dataseed事業、ならびにDataseed社のメンバーを当社に迎えることができたことを、大変嬉しく思っております。Dataseed事業は、単に開示作業を効率化するにとどまらず、企業経営にサステナビリティ情報を活用するために開発されたものであり、当社の大切にしている「顧客から、課題から」というValue(行動指針)とも整合するソリューションだと感じています。当社にジョインするDataseed社メンバーも、グローバル市場で戦える高い専門性、多様性を持ち合わせ、また、顧客を大切にするカルチャーも当社とのフィットを確信しています。今回の事業統合によって顧客企業のサステナビリティ経営を前進させることができるよう、一丸となって事業を推進してまいります。」
Dataseed CEO 福田匡史
「脱炭素領域で深い顧客理解をもとに、課題に向き合ってこられたゼロボード社とご一緒できることを大変嬉しく思います。サステナビリティ領域においては、国際的に規制・ガイドラインの複雑化が進んでおり、断片的な外部開示対応だけではなく、より本質的なサステナビリティ戦略実現の重要性が高まっております。今回のゼロボード社への参画を通してシナジーを最大限追求し、顧客企業のサステナビリティ経営をより力強くサポートしてまいります。」
ゼロボードについて
ゼロボードは、GHG排出量算定・可視化ソリューション「Zeroboard」を提供する企業。建設業界向け「Zeroboard construction」、物流業界向け「Zeroboard logistics」など、業界特化型のプロダクトも展開している。
まとめ
今回の事業統合は、ESG情報管理の重要性が高まる中、ゼロボードがサステナビリティ経営支援を強化するための重要な一歩となる。ゼロボードは、Dataseedの技術力とノウハウを活用し、顧客企業のサステナビリティ経営を支援していく。