乳がん早期発見を目指すLily MedTechの新たな挑戦
株式会社Lily MedTechは、東京大学発のスタートアップとして乳房用画像診断装置の開発に取り組み、最近9.3億円の資金を調達しました。この資金は、特に乳がんの早期発見に向けた技術革新を加速させるために使われます。
乳がんの現状と課題
乳がんは、日本女性に多く見られるがんであり、約11人に1人がこの病に罹患するとされる現状があります。特に40代から60代にかけての女性は罹患率が高く、仕事や育児に忙しい年代のため、検診を受ける時間が持ちにくいところに問題があります。さらに、乳がんは早期に発見することで治癒が見込める病気ですが、日本における乳がん検診の受診率は思うように向上していません。
Lily MedTechのソリューション
Lily MedTechは、痛みや被ばくのリスクがない、女性に優しい乳房用画像診断装置の開発を目指しています。現在の乳がん検診では、X線マンモグラフィやハンドヘルド型の超音波などが用いられていますが、これらにはいくつかの問題が存在します。
X線マンモグラフィでは、圧迫による痛みや被ばくリスク、そして高濃度乳房に対しての検出精度が低下する問題があります。ハンドヘルド型の超音波検査は技術者の腕に依存するため、結果にばらつきが生じることが課題とされます。
これに焦点を当て、Lily MedTechの新開発「リングエコー」は、被ばくリスクが全くなく、技術者に依存せず、精度の高い乳がん発見ができるとされています。これにより、女性の心身の負担を減らしつつ、乳がん検診の受診率を上げることが期待されています。
今後の展望
調達した資金は、臨床試験、技術の改良、さらには量産体制の構築に使われます。Lily MedTechは、今後の装置販売に向けた業務提携なども積極的に考えています。
「私たちの目標は、仕事や家庭生活で活躍する世代の女性が、乳がんという病に悩まされることがないよう貢献することです」と、代表取締役の東志保氏は述べています。
患者の生活を少しでも豊かにするため、Lily MedTechは日々新たな技術開発に励んでいます。
招待された草の根的な開発仲間も求めており、さらなる挑戦に向けた意気込みを感じさせます。
人々が健康で選択肢に満ちた生活を送るために必要な、革新的な技術を提供するLily MedTechの活動から目が離せません。
会社概要
【株式会社Lily MedTech】
所在地:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ701
代表者:代表取締役 東 志保
設立:2016年5月
公式サイト:
www.lilymedtech.com
【お問い合わせ】
株式会社Lily MedTech
担当:和田
Email:
[email protected]
この機器が提供する未来の可能性に期待し、私たちも応援していきましょう。