2024年10月度アルバイト・パート平均時給が過去最高を記録!
株式会社リクルートが運営するジョブズリサーチセンター(JBRC)の調査によると、2024年10月度の三大都市圏(首都圏、東海、関西)におけるアルバイト・パートの平均時給は、前年同月比35円増の1212円となり、2カ月連続で過去最高額を更新しました。
この大幅な増加の背景には、今年の最低賃金の引き上げが大きく影響していると考えられます。特に、販売・サービス系、フード系、製造・物流・清掃系、事務系といった主要な職種では、過去最高時給を記録しました。また、クリスマスや年末商戦を控え、短期で高時給の求人が増加したことも、平均時給の上昇に貢献していると考えられます。
さらに、企業側も人材確保に積極的で、年内の求人募集を早める動きが見られます。 単に高時給な求人だけでなく、1日2時間程度の短時間勤務や、接客不要の仕事、前日正午までのシフト提出など、個人のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を求める声に応える企業が増加しているのも特徴です。
地域別に見てみると、首都圏では1246円(前年比27円増)、東海地方では1145円(前年比53円増)、関西地方では1180円(前年比41円増)と、いずれの地域でも前年を上回る結果となりました。特に東海地方は、前年比で53円もの増加を示し、顕著な上昇を示しています。
これらの結果から、アルバイト・パート市場において、労働者側のニーズに応える柔軟な雇用形態の提供や、人材不足への対応策として、高時給化を進める企業が増えていることがわかります。今後の動向にも注目が集まります。
調査概要
調査方法: リクルートが運営する求人情報サイト『TOWNWORK』と『fromA navi』に掲載されたアルバイト・パート求人情報を基に集計
調査対象: 『TOWNWORK』『fromA navi』掲載のアルバイト・パート求人情報
有効回答数: 45万9772件
調査期間: 2024年10月1日~31日
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調査機関: ジョブズリサーチセンター(JBRC)
詳細データ
より詳細なデータは、リクルートのプレスリリースで公開されているPDF資料をご確認ください。都道府県別の詳細なデータも提供されています。
リクルートプレスリリース
都道府県別データ
今後の展望
最低賃金改定や人材不足といった社会情勢を背景に、アルバイト・パートの平均時給は今後も上昇傾向を続ける可能性が高いと言えます。企業は、人材確保のため、より魅力的な雇用条件の提供が必要となるでしょう。また、求職者側も、自身のスキルやライフスタイルに合った働き方を選択できるよう、情報収集を怠らず、最適な職場を見つけ出すことが重要です。