三重・沖縄の料理人チームが特金賞を受賞
2025年6月、香港で開催された「2025世界中国料理アジア選手権大会」にて、日本チームが特金賞を獲得しました。この成果は、三重県の「中国名菜しらかわ」のオーナーシェフ白川貴久氏、ロワジールホテル & スパタワー那覇の中華副料理長當山翔太氏、ダブルツリーby ヒルトン那覇首里城の外間裕樹氏という、沖縄と三重を代表する才能ある料理人の結集によるものです。
大会の概要
この大会には、中国、香港、マカオ、台湾、韓国、日本など、アジア太平洋地域から144名の料理人が参加し、合計74チームが自国の料理の腕前を競い合いました。日本チームは、前菜1品、魚料理1品、鶏肉料理1品の計3品を出品し、見事にその技術と味で審査員の心を掴みました。
出品料理の詳報
日本チームが発表した料理は以下の通りです。
1.
鮑と野菜の巻寿司風前菜 梅肉ソースがけ
缶詰鮑と数種類の野菜を組み合わせ、それぞれの食感を際立たせた一品。盛り付けに工夫を加え、日本らしさを表現しました。
2.
鮮魚の強火蒸し 香港カレー醤の香り
白身魚を香港のカレー風味で仕上げ、見た目は香港の国旗に見立てた一品。地元の方々にも親しみを感じてもらうよう工夫されています。
3.
たこ焼きに見立てた鶏肉の揚げ団子
鶏肉をたこ焼き風に仕上げ、照り焼きソースや中国のマヨネーズで味付け。中国料理の技法と日本の伝統の融合が見事です。
料理人たちの情熱とこだわり
白川貴久氏は、選手を沖縄から起用した理由について、技術のみならず人間性や志の重要性を強調。沖縄の文化を尊重し合いながら、食を通じた深い絆を築いてきたことが、この成功を生んだと語ります。
當山翔太氏は、「世界の舞台で日本の中華料理が評価されたことは大きな励み」と述べ、今後も沖縄から発信する料理に意欲を見せました。また、外間裕樹氏は、海外での挑戦が貴重な成長の経験になったと振り返り、チームでの協力を強調しました。
今後の展望
特金賞を獲得した日本チームの料理人たちの今後の活躍に期待が寄せられています。中国料理を通じて、地域の枠を超えた食文化交流がさらに深まることが期待され、多くの人々に愛される料理が生まれることでしょう。
地域の誇りを背負った彼らが今後どのように沖縄と三重の食文化を牽引していくのか、楽しみです。