地鶏名産品の挑戦
2021-04-02 11:00:06

地鶏の名産品を生み出す「山路ファーム」の挑戦

地鶏の名産品を生み出す「山路ファーム」の挑戦



神奈川県西部に位置する清川村は、自然豊かな丹沢地区の中の小さな「村」であり、地域の特産品を創り出そうとする取り組みが進んでいます。その中心となっているのが「山路ファーム」です。新たに設立されたこのファームでは、地鶏生産を通じて地域の名産品を生み出すことを目指しています。清川村は過疎化が進み、雇用の問題にも直面していますが、山路ファームの設立により地域に活気が戻ることを期待しています。

1. 「ひとり6次産業化」の実現



山路ファームは、神奈川県内で飲食店舗を運営する山路グループの新しい挑戦です。既存の飲食業界の中で、安定した品質の食材を確保することは難しく、日々の仕入れには良いものもあれば悪いものもありました。鹿児島県を訪れた際、農家がその場で絞めた鶏を食べ、その美味しさに驚いた彼らは、「ひとり6次産業化」という概念に辿り着きました。このアプローチでは、全ての生産過程を自社でコントロールすることで、高品質な食材を提供することが可能になるのです。

2. 独自ブランド「丹沢滋黒軍鶏」



山路ファームでは、新たに「丹沢滋黒軍鶏」という地鶏ブランドを立ち上げました。これは、神奈川県独自の地鶏品種であり、鶏肉の弾力性と旨みを兼ね備えた特長がります。まだあまり知られていないこの品種ですが、丹沢滋黒軍鶏を通じてブランドとしての認知度を高め、地域から全国へと広げていくことを目指しています。

3. 「鶏ファースト」の飼育方針



山路ファームは、鶏の健康と品質を最優先に考えた「鶏ファースト」の育成方法を実施しています。一般的には抗生物質を使用しますが、同ファームでは無投薬で飼育し、米ぬかやとうもろこしを中心とした自家製の発酵飼料を飼育する鶏に与えています。こうしたこだわりは、健康的な鶏の育成につながり、最終的には美味しい料理への実現を果たすことにつながります。

4. 地元の味を生かす直営店舗「Cafe WILD CHICKEN」



山路ファームでは、宮ケ瀬湖畔に「Cafe WILD CHICKEN」を開店し、丹沢滋黒軍鶏の味を体験できる場所を提供しています。親子丼や鶏塩ラーメンなど、地元の地鶏をふんだんに使った料理に多くの人々が訪れ、好評を博しています。また、ファームが開発した独自の冷凍商品も人気で、家庭でも簡単に本物の味を再現できると好評です。

山路ファームは、地域の名産品を生み出すだけでなく、雇用の創出や地域活性化にも力を入れています。地鶏の育成を通じて、新しい価値を見出す彼らの取り組みは、清川村の未来を明るく照らす一策なのです。

会社情報

会社名
株式会社山路フードシステム
住所
神奈川県相模原市南区大野台4-1-48
電話番号
046-276-9705

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