ヘルスケアスタートアップ支援報告会の開催
2023年7月4日、一般社団法人日本ケアテック協会は厚生労働省ヘルスケアスタートアップ等振興支援策検討プロジェクトチームを招き、報告会を行いました。この場は、同チームが6月27日に発表した「ヘルスケアスタートアップの振興・支援に関するホワイトペーパー」のお披露目を含んでいます。
基調講演の内容
基調講演では、塩崎彰久厚生労働大臣政務官から、ヘルスケアスタートアップの役割や抱える課題について深い見識をいただきました。特に、介護分野へのテクノロジー導入の重要性が語られ、介護関連スタートアップを支援する新たな政策の必要性が強調されました。彼は、今回のホワイトペーパーが介護スタートアップに関する初の政策パッケージであるとし、参加者に対して提言の実行に対する協力を求めました。
続いて、厚生労働省老健局の峰村課長は、介護現場で求められるテクノロジーの開発と普及の重要性を述べ、介護生産性向上総合相談センターの開設状況や新たな報酬改定の取り組みについて説明しました。また、介護現場でのテクノロジー活用が進んでいないという課題に対応するため、支援策が進化していく必要があると指摘しました。
さらに、経済産業省商務情報政策局の渡辺室長は、スタートアップとの連携を強調し、特に海外展開に向けた支援が不可欠であると述べました。彼は、ヘルステック・スタートアップ育成支援事業を通じて、多くの起業家が支援を受けられる環境が整っていることも触れました。
日本ケアテック協会の取り組み
日本ケアテック協会は2020年に設立され、介護分野におけるテクノロジーの利活用を推進することを目的としています。介護事業者とテクノロジー事業者の橋渡しを行い、現場データの利活用促進や社会実装を目指しています。協会は持続可能な介護の実現に向けて多岐にわたる活動を展開しています。
今回の報告会は、これからの日本のヘルスケア産業の未来を見据えた重要な一歩となりました。新しい提言が実社会に取り入れられることで、利用者や介護スタッフにとってより良い環境が整備されることを期待しています。
報告会のアーカイブ
報告会の模様は
こちらからアーカイブ動画でご覧いただけます。ホワイトペーパーの詳細については、
こちらのリンクで確認してください。
日本ケアテック協会への加盟希望者は、公式サイトで詳細を確認いただけます。