HOBE ENERGY、次世代エネルギー管理システム「HOBE ENERGY EMS」新発売
2025年9月18日、HOBE ENERGY株式会社が「HOBE ENERGY EMS」を発表しました。この製品は、急速に普及する再生可能エネルギーに伴う電力の不安定化問題を解決することを目的としています。ミリ秒単位での応答とAIによる最適制御を実現したこのシステムは、データセンターやマイクログリッドなど、幅広いアプリケーションに対応できるのが特徴です。
開発の背景
近年、気候変動対策やカーボンニュートラルの実現が求められており、再生可能エネルギーの導入が加速しています。しかし、太陽光や風力発電といった再エネの大きな特性として、発電量は天候や時間帯によって変化するため、電力の需給バランスが乱れることがあり、これが電設の安定供給に影響を及ぼしています。特に日本においては、2050年までにカーボンニュートラルを達成するために調整力の確保が必要とされており、これは現代の大きな課題となっています。この状況を受けて、HOBE ENERGYは「HOBE ENERGY EMS」を開発しました。
「HOBE ENERGY EMS」の概要
この次世代型エネルギー管理システムは、再生可能エネルギーと蓄電池を一元管理し、その機能は従来のEMSと比較して、非常に優れた応答性、制御精度、そして柔軟性を誇ります。このシステムは、再エネ事業者やマイクログリッドの運営者はもちろん、系統用蓄電池システムの運用においても最適なソリューションを提供します。
具体的な機能
「HOBE ENERGY EMS」は、多くの特徴を持っています。以下はその主な4つの特徴です。
1.
超高速な電力応答
独自の技術で電流や電圧を即座に取得し、ミリ秒単位での応答を実現することで、電力の安定供給に貢献しています。
2.
自由なカスタマイズ性
ユーザーが独自のインターフェースを設計できるツールを搭載しており、特別なニーズにも対応可能です。
3.
インテリジェントな制御
AIを活用して過去のデータを分析し、需要を予測したりピークカットを自動で行ったりします。これにより、単なる均等配分ではなく、バッテリーの寿命を延ばすための高度な管理が可能です。
4.
豊富な機能と連携性
多様な通信プロトコルに対応し、ピークシフトやデマンド制御、逆潮流防止など、再エネ制御に必要な機能を網羅しています。
今後の展望
今後HOBE ENERGYは、蓄電池システムの提供だけでなく、このEMSを中心にしたシステムインテグレーション提案を強化していく方針です。国内外問わず再生可能エネルギーの導入が進む市場に対し、エネルギーのトータルソリューションを提供することで、より持続可能な社会の実現を目指しています。
会社概要
HOBE ENERGY株式会社は、東京都文京区に本社を置き、代表取締役の沖野強一氏が指揮を執る企業です。2023年に設立し、蓄電池及びその制御システムの開発・製造・販売を主な業務としています。公式WEBサイトは
こちらです。