空気浄化技術
2022-05-10 11:50:01
次世代の空気浄化技術、室内環境を劇的に改善する装置の実力
空気浄化装置の革新
昨今、私たちの生活空間において、空気の質はますます重要視されています。特に室内における空気汚染の原因となる物質の一つがホルムアルデヒド。これを3時間で78%除去する新たな空気浄化装置が登場しました。そして、同じ装置はCO2も6時間で26%吸収するという優れた性能を誇ります。
装置の特徴
この空気浄化装置は、ハイドロカルチャー用の混合培地を活用しており、植物プランター内には省電力の小型DCファンが内蔵されています。このファンによって、室内の汚染空気が強制的に培地に誘引され、揮発性有機化合物(VOC)などの化学汚染物質が、根圏微生物により吸収・分解されます。また、この過程で植物由来のエッセンシャルオイルの香り成分を追加することで、ウイルスや細菌を殺菌・除菌し、清浄な空気を室内に戻すことができます。
実験の概要
実験は、縦2m、横2m、高さ2.4mのチャンバー内で行われ、観葉植物が植栽された空気浄化装置が設置されました。換気扇や汚染物質注入装置を備えたこのチャンバーでは、温湿度が一定に保たれ、さらに照明も整えられています。実験では、3つの条件(植物なし、植物ありファン停止、植物ありファン運転)において、ホルムアルデヒド、CO2、および粉塵の濃度を測定しました。
実験結果
本装置の効果は、ホルムアルデヒド、CO2、粉塵の全てにおいて高い浄化能力を示しました。具体的には、ホルムアルデヒドの実質的な除去効果は運転開始後3時間で78%、6時間後に85%に達しました。また、CO2の濃度も時間の経過とともに減少し、9時間後には50%、24時間後には80%まで下がりました。粉塵に関しても、運転開始1.5時間後に55%、3時間後には75%という顕著な減少が確認されています。
発表と企業情報
この研究成果は、豊橋技術科学大学の扈カシュン教授らによって発表されています。バイオフィリア緑化研究所に所属する企業、株式会社プラネットは、環境改善や健康増進に貢献するためのさまざまな研究を進めています。彼らは独自の技術を駆使し、植物生産から緑化施工、さらにはSDGsに配慮した施策まで、多岐にわたる業務を展開しています。
まとめ
環境問題が深刻化する現代において、空気浄化装置の重要性はますます高まっています。新たに開発されたこの装置がもたらす効果的な空気浄化は、私たちの生活空間をより快適にし、健康に寄与する可能性を秘めています。今後もこうした技術の進展に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社プラネット
- 住所
- 愛知県豊橋市南大清水町字元町61-2
- 電話番号
-
0532-25-8677