魚料理教室で広がる食の未来
2024年8月24日、東京都調布市のマヨテラスにて、魚料理の普及を目指した親子料理教室が行われました。講師には、料理研究家の加藤巴里(かとうぱり)先生を迎え、子どもたちとその家族が一緒に楽しく料理に挑戦しました。
このイベントは、毎月の3日から7日を「さかなの日」と定め、日本の魚消費を促進し、家庭での魚料理の認知度を高めるために企画されました。約40名の親子が参加し、栄養バランスの良い食事の重要性を実体験を通じて感じました。
魚と野菜を一緒に楽しむ
午前と午後の2部に分かれたこの料理教室では、まず、加藤先生から「鮭の醤油マヨちゃんちゃん焼き」のデモンストレーションが行われました。参加者は新鮮な北海道の鮭を使った料理の作り方を学び、まずは包丁の使い方や食材の切り方といった基本から指導を受けます。特に、キャベツや玉ねぎの切り方に関するアドバイスが印象的でした。
「キャベツは一口大に切ると良いです。また、火を通すと縮むことを考慮して、大きめに切ってください」といった分かりやすい指導を受け、子どもたちも安心して料理に取り組みました。経験が少ない子どもたちでも、先生の指導の下、楽しみながら調理に挑戦できました。
自分たちで盛り付けを
完成した料理は、参加者自身が盛り付けを行います。加藤先生からは「料理を美しく盛り付けるためのコツ」として、鮭の鮮やかな色を最大限に生かして配置する方法をアドバイスされました。自らの手で作った料理を美しく仕上げ、最後にはみんなで試食を行うことができました。
この試食を通じて、魚と野菜を組み合わせた料理の楽しさや、栄養バランスの良さを再確認することができ、参加者からは「簡単にできるのに美味しかった」「子どもと一緒に楽しい時間が過ごせた」といった声が上がりました。
家庭での魚料理の普及を目指して
イベント後には、Q&Aセッションも行われました。参加者からは特に魚の保存方法や冷凍した魚の解凍についての質問が寄せられ、家庭で魚をおいしく食べるためのポイントも学びました。「魚は低温で管理し、買い物では最後に冷やしながら持ち帰ること」といった具体的なアドバイスがありました。
また、加藤先生も「魚料理はアレンジが可能で、飽きることなく食卓に出せる」とコメントし、魚の消費量を増やすことを期待しています。参加者は「魚をもっと食べようと思います」との意見を多く述べ、今後の家庭での魚料理の普及に向けた強い意欲が伝わってきました。
まとめ
初めての親子料理教室を終えた加藤巴里先生は、多くの子どもたちが自ら納得しながら料理を進めた姿に感激したようです。家庭で料理する機会が少ない子どもたちが、これを機に親と一緒に台所に立つ機会が増えると嬉しいと語りました。参加者全員が食育の重要性を実感し、日常の食事に魚料理を取り入れることができるようになることを期待しています。