新たな移動スタイルの提案
株式会社椿本チエインは、免許不要で運転可能な特定小型原動機付自転車「Full電動Cargo(仮称)」を開発しました。この新しいモビリティは、誰もが気軽に利用できることをコンセプトにしており、未来の交通手段としての可能性を秘めています。2025年6月11日・12日に開催される「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2025」での出展も予定されており、多くの期待が寄せられています。
「Full電動Cargo」の特徴
「Full電動Cargo」は、小型モビリティ商品として、軽快で安全に移動できる設計がなされています。具体的には、電動機の定格出力が0.6kW以下という法律に基づいた特定小型原動機付自転車であり、最高速度は20km/hに制限されています。このため、日常の生活シーンやビジネスシーンにおいて、手軽に荷物を運ぶ目的でも利用できます。更に、キャノピーなどのオプションパーツを展開予定で、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズが可能となります。これにより、さまざまな使用シーンに対応した柔軟なモビリティが実現します。
環境への配慮と社会貢献
株式会社椿本チエインは「長期ビジョン2030」を掲げ、環境に優しい社会の実現を目指しています。「人にやさしい社会の実現」「安心・安全な生活基盤の構築」「地球にやさしい社会の創造」という3つの社会課題を解決することを大切にしています。その中で、「Full電動Cargo」の開発はその一環として位置づけられており、これからの社会において必要不可欠な商品となることを目指しています。
今後の展開
販売開始は2027年度を目指しており、展示会で得られた意見をもとに商品を改良し、開発を進めていく意向です。この「Full電動Cargo」は、創業100年を超えるモノづくり企業として培った技術力を活かし、他社にはない「安心・安全」と「パーソナライズ」を兼ね備えた商品を提供します。これにより、全国的に多くのユーザーに利用されることを期待されています。
株式会社椿本チエインについて
椿本チエインは1917年に設立され、もともとはチェーンの製造からスタートしましたが、現在では搬送システムや様々な自動車用部品など、幅広い分野で事業を展開しています。特に、産業用チェーンや自動車エンジン用のタイミングチェーンシステムでは、世界シェアナンバーワンを誇っています。また、26カ国に渡るグローバル展開を通じて、多様な産業における課題解決に取り組んでいます。
「Full電動Cargo」がもたらす新たな移動手段により、私たちの生活はどのように変わるのか、今後の展開に注目です。